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トラックの運用方法 〜エピローグ〜

 

これまでトラックの運用方法として以下の3つを述べてきました。

1:トラックの寿命を基準に考える

2:コスト最適化を基準に考える

3:減価償却を基準に考える

 

今回のコラムは、そのまとめをお伝えしていきます。

 

 

トラックを運用することは、手元の利益をトラックに変えながら運用していくことです。

トラックは簿外資産として価値を持つので、

会社が調子の良いときは現金をトラックに変えて、

会社の調子が良くないときは、「トラック貯金」を使いながら、

運送・輸送事業をしましょうということになります。

 

 

どれを選べばいいかをまとめると、2つの条件にいきあたります。

走行距離と会社の利益です。

 

 

【会社の利益が見込める場合】

トラックの運用方法として、選ぶと効果的なのは、

会社として利益が大きく出ていて、キャッシュが潤沢な場合、3番を選びます。

 

帳簿価格と再販価格との差額を利用して、新しい車に乗り換えるということです。

ポイントとしては、決算時に入れ替えるのではなく、

決算後に入れ替えるのが一番効果の高い車両運用法になります。

 

ただし、現金が出ていきます。

リースやローンで購入する場合は、借り入れが増えることにもなります。

 

運送業だけでなく、別事業で利益を出している会社などが、上手にやりくりするやり方でもあります。

一旦出ていった現金は、取り戻すことができません。

キャッシュが不足しないように、調整する必要があります。

 

 

 

【走行距離の目安】

大型43万キロ、中型28万キロ、小型8万キロ。

もちろん、明確な基準があるわけではありません。

最近はこれくらいの走行距離を基準に、再販価格が急激に落ち始めるということです。

 

相場の価格は時によって大きく変化しますから、

昨年同じ条件のトラックが500万円の価値があったから、

今年も同じ条件なら500万円の価値があるということではありません。

 

相対的価値は、値段で決められるのではなく走行距離で決められるということです。

 

人気のあるうちに入れ替えをすると、コストが下がります。

ポイントはこの入れ替え方法は、5年以内に実行することです。

(2:コスト最適化を基準に考える参照)

 

 

【条件に合わない場合】

利益やキャッシュが薄い場合、

入れ替える車両が手配できない場合、

走行距離がとても少ない場合、

トラックを寿命まで使うことが有効になります。

 

寿命とは、修理やメンテナンスコストが大きくかかるようになったときです。

大きくかかるという目安は、

5年ローンの代金を超えるときくらいで考えられてはいかがでしょうか。

ただし、そうなる前に入れ替える方が、現在は多いようです。

 

 

 

結論としては、

運送業や輸送に携わる会社が、

景気の良いときも悪いときも安定して事業継続するために、

「トラック貯金」という事業資産を有効活用していきましょう。

ということになります。

 

トラック屋さんがもつ、ノウハウやデータを

是非経営に取り入れてほしいなと考えています。