- 投稿日:2021年10月22日 10時14分
トラックは海外輸出まで考えると、
20年以上走るトラックも珍しくありません。
それなのに、運送会社では「7年寿命説」があります。
それはどういうことなのか、聞いてきました。
トラックの業界には、
業界内での常識と言われるものがあります。
本当かどうかよくわからないので、
運送会社の経営者に聞いてみました。
今回の言葉は、
「トラックの寿命は7年」というものです。
トラック屋さんにとってのトラックは、
買取再販をしていることもあり、
7年以上使うことができるのを知っています。
登録後7年たっても、中古市場で売られていますし、
そのへんを走っています。
さらには、輸出車両はもっと古い車両もあり、
海外ではそれから数年単位で稼働できます。
しかし、運送業界には「寿命は7年」と言われることがあります。
なぜ、7年なのでしょうか。
運送会社の経営者に聞いてみました。
経営者1:
大型トラックは10万キロ走ると考えて、
だいたい50万キロあたりで故障が出始めて、
70万キロでメンテナンスにおおきな費用がかかり始めるので、
7年で買い換えるということじゃないかな?
経営者2:
リースの支払いが終わるのが5年で、
残価を再リースしたらあと2年かかるからです。
支払い終わると、だいぶ古くなっているから、
買取業者に出すことになります。
経営者3:
飽きるからでしょ?
調子よく働いていて、愛着があっても、
7年経つと新しいトラックが欲しくなるよね。
周りの運送会社はみんな入れ替えているし。
ただ、「走る」ということを考えると、
いずれも7年で寿命とは言えません。
70万キロ以上走っても、
まだまだ現役のトラックはたくさんいます。
話を聞いていてわかったのは、
明確な根拠などないものの、
メンテナンスにかかる費用が大きくなりはじめるのが
5〜7年目の車両と言えそうです。
また、トラックの支払いが終わると、
新しいトラックに乗り換えたくなる。
というのも、結構あるのではないかと感じます。
そのような感覚が積み重なって、
7年という期間の認識になっているのです。
トラックも以前とは違い、
コンピュータで制御されるようになっています。
コンピュータ業界の発展は早く、
7年前の基盤では動かないシステムもでてきそうです。
これから、寿命は縮まるのでしょうか?
「トラックの寿命は7年」というのは、
数年後に死語となっているのか、まだ生きているのか、
楽しみにして待つとしましょう。