Hey! Hey! Hey! 始まりました。史上初のトラック試乗記、婚活トラック! 第1弾はNEWボルボFH。ボルボと言えば、積み場の見知らぬドライバー同士ですぐ会話になるよね。おっ!ボルボっすか。格好いいっすねー、でもお高いんでしょう?なんて会話。ボルボは国産に比べて実際高いんだけど、高いなりの理由はある。乗ってその理由を考えてみたんだけど、これってすぐ分かるよね。ボルボとは、大型の上をいく「弩級大型」である! これに尽きるね。
ドライバーは普通免許、中型免許、大型免許と段階に応じてトラックが大きくなっていくよね。そのたびに「おお!でかい!」なんて興奮まじりに、自分がワンランク大きいトラックに乗れることに興奮する訳だけど、最後は大型でおしまいと思われてたその先に実は、この弩級のボルボが存在してるんだ。それって「一等戦艦でもデカいのに弩級戦艦きちゃったよ」というノリに近い(分かりにくい)。大和かよ! みたいな。
なぜ弩級大型なのか? まず皆さんご存じのように、視座が普通の大型のさらに上に行くよね。それでいて天井も立って歩きまわれるほど高い。腰が高い上に天井も高いし、ベッドも広い。加えてキャブサスしっかり効いてて、乗り心地も国産を軽く凌駕する。シャーシだってスウェーデン鋼使ってるから堅牢かつ錆知らずだし、いざっていうときの安全性は折り紙つきだもんね。まさに弩級大型。こちとらスウェーデンだよ!みたいな。
で、440ある馬力もボルボのエンジンの出力特性である“フラットトルク”で、どの回転数でもトルクがもりもり出てくるので変にエンジン回さなくて良い訳。それが結果、燃費に効くし、実感値として500ぐらいあるんじゃないかと思わせてくれる。それって12段の多段シフトを使いこなす2ペダルのオートマチック、I-シフトの優秀さでもあるんだけど、ギアの選びが適切でかつ高速なので乗って2秒で、もうマニュアル操作する気をなくなっちゃうもんね(笑)。さらに自動学習機能ついてて、これどんどん自分に合ったシフトチェンジをしてくれるようになるらしい。いやホント次世代きてるわって感じだよね。
正直、国産と比べるとあらゆる点で「ボルボは贅沢だな」と思う。でも自分がドライバーでこのFHを当てられたら、大抵の運行は断らないだろうなと確信するね(笑)。だって長距離でも疲れないってことも無論あるけど、いつまでも乗ってたくなるクルーザーみたいな安定感と居心地の良さでしょ。で、ボルボの新車に乗るってその会社のエースってことだよね? その心意気を、大事にしたいドライバーに伝えて、模範になってもらうには最高のトラックだと思うんだ。逆にエースじゃなきゃ乗せたくないよね。ボルボって。
よく言われるように、視座が他の大型トラックより高い分、左前が死角になりがちだし、ベッドのところに窓がないから、カメラがついてるとはいえ左バックは左ミラーでやらなきゃいけない。経験が浅いドライバーには乗せられないわ。まぁ、乗れと言ってもベテランほど口じゃ「いや、俺はいま乗ってる国産でいいや」なんて言うけどね(笑)。言うけどさ、大型の運転手なら一度はボルボのハンドルを握りたいもの。俺も乗れって言われて、格好つけて断って(その分、給料あげてくれなんて言ってね)、こうやって一生後悔してるからね!(笑)
大型の次は弩級の大型。それって免許がある訳じゃなくて、無事故で長く会社に貢献してきた運転手には「新たな挑戦としてボルボに乗ってもらう」ってステージがどの会社にもあるといいなぁとホント思うな。大型を長く乗ってきて、自分で次のステージに行きたい自営の運転手が乗るのでもいい。これぞ終の住処でね。乗れば都なんてもんじゃない、これで日本中、トレーラー牽いてまわるぞって気合いがガツンと入るよ。ホント。
では皆さん、気をつけていってらっしゃい!
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形状:VOLVO FH 4 x 2 トラクター