- 投稿日:2025年04月26日 10時41分

こちらの記事では、中型4トントラックの車両全体の寸法および荷台部分の寸法について、ボディー長、内寸の長さを一般的な目安を紹介します。中型トラックといっても、メーカーごとに車両の設計や仕様に違いがあり、また同じ4トン車でも車体の形状や荷台のタイプ(平ボディ、バン、ウイングなど)によってサイズが異なります。
この記事に掲載している寸法はあくまで代表的な一例としてご覧いただき、実際に車両を選定・比較する際には、必ず車両詳細ページ記載の内寸、車検証情報、メーカーのカタログや仕様書を確認していただくことをおすすめします。
Contents
4トントラックのショートについて
「4トントラックのショート」とは、車両総重量が4トンの中型トラックのうち、全長が比較的短く設計されたタイプを指します。一般的な4トントラックと比べて車体がコンパクトなため、狭い道や取り回しの難しい場所でも扱いやすく、運転のしやすさが大きなメリットです。特に4トンダンプは、土木・建設現場など限られたスペースでの作業に非常に適しており、機動力と積載力のバランスに優れた車種として重宝されています。
小回りの利く特性から、狭い路地が多い住宅街や、道幅の狭い都心部などでもスムーズに走行できるのが特徴で、東京都内や都市部での配送や工事用途においても高い需要があります。
これにより、都市部での配送業務や、狭い場所での作業が必要な場面で重宝されます。また、全長が短い分、駐車スペースを確保しやすくなるという利点もあります。
▼ショートの参考寸法
【車両寸法】 全長6,140mm / 全幅2,170mm / 全高4,350mm
【荷台寸法】 長さ4,350mm / 幅2,040mm / あおりの高さ400mm
具体的な利用シーンとしては、建築現場への資材や建材の運搬、あるいは工事現場への道具や材料の搬入などが挙げられます。特に都市部の狭小地や住宅密集地など、スペースが限られる場所では、取り回しの良いショートタイプの4トントラックや4トンダンプが活躍します。
また、引っ越し業者が都市部での作業に使用する車両としても、4トンサイズのアルミバンが多く採用されています。4トンアルミバンは、荷室が大きく容量も十分でありながら、比較的コンパクトなサイズ感で都市部の道路事情にも対応できるため、集合住宅やオフィスビルへの引っ越し作業にも最適です。このように、運搬効率と機動性の両方が求められる現場で、4トントラックの各種タイプは幅広く利用されています。
4トントラックのロングについて
「4トントラックのロング」とは、車両総重量が4トンの中型トラックのうち、標準車に比べて全長が長く設計されたタイプの車両を指します。ロングボディの特徴は、荷台スペースが広く確保されていることで、通常の4トントラックよりも多くの荷物を積載できる点にあります。そのため、かさばる荷物や長尺物、大型資材の運搬に適しており、積載効率を重視する現場で高く評価されています。
また、建設・土木の現場でよく使用される「4トンクレーン付きトラック(ユニック車)」も、このロングボディタイプが多く採用されています。クレーン(ユニック)を車両に搭載することでスペースを取られるため、荷台長をしっかり確保するにはロングボディが必要になります。資材の吊り上げや積み下ろしを行う際に非常に便利で、狭い現場での作業効率も格段に向上します。
▼ロングの参考寸法
【車両寸法】 全長8,600mm / 全幅2,200mm / 全高2,680mm
【荷台寸法】 長さ7,200mm / 幅2,130mm / あおりの高さ400mm
4トンロングトラックが活躍する主なシーンとしては、以下のようなケースが挙げられます:
大量の荷物の運搬:物流業者や配送業者が、一度に多くの荷物を効率よく運ぶ場面で使用されます。
大型の資材・器具の搬送:建設業者などが、大型の建材や重量物を現場へ運ぶのに適しています。
長距離輸送:積載量が多いため、少ない往復で多くの荷物を運べることから、長距離の運搬にも向いています。
建設・土木現場でのクレーン作業:ユニック付きのロングボディ車両は、吊り作業と輸送を一台でこなせるため、現場の作業効率を高めるのに最適です。
ロングボディはそのサイズから、狭い場所での運転や駐車がやや難しくなる場合がありますが、それを補って余りある積載力と実用性が魅力です。特定の業種や現場作業では、非常に頼りになる存在といえるでしょう。
中型トラックの車両寸法・荷台寸法の一覧
ショートボディ | ロングボディ | スーパーロングボディ | ||
車両寸法 | 全長 | 6,140mm | 8,600mm | 9,600mm |
全幅 | 2,170mm | 2,200mm | 2,200mm | |
全高 | 2,350mm | 2,680mm | 2,680mm | |
荷台内寸 | 長さ | 4,350mm | 7,200mm | 8,200mm |
幅 | 2,040mm | 2,130mm | 2,130mm | |
アオリの高さ | 400mm | 400mm | 400mm |
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トントラックのメリットと特長
4トントラックは、普通車や小型トラックに比べて車体が大きく、積載能力にも優れているため、中規模の荷物運搬に非常に適した車両です。配送業、建設業、引っ越し業など、さまざまなビジネスシーンで幅広く活用されています。特に「大量すぎず、少なすぎない」ちょうど良い積載量が求められる現場においては、非常にバランスの取れた選択肢となります。
ただし、現行の免許制度では運転に中型免許が必要となり、それに伴って一定の運転技術や経験も求められます。また、車体が大きいぶん燃費や維持費は普通車よりも高めになる傾向があります。
とはいえ、それらの点を差し引いても、4トントラックの積載力・汎用性の高さは非常に大きな魅力です。効率よく荷物を運びたい中規模事業者や現場作業者にとって、コストパフォーマンスの高い頼れる存在といえるでしょう。
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まとめ
4トントラックは、中型トラックとして非常に幅広く活用されており、その用途に応じて「ショート」「標準」「ロング」など複数のボディバリエーションが存在します。これらは車両の全長や荷台寸法に大きく関わり、それぞれに適した使用シーンがあります。
アルミバン、ウイング車、平ボディ、ダンプ、クレーン付き(ユニック車)などの荷台構造の違いも重要な要素となります。
なお、4トントラックのサイズ・寸法はメーカー(例:いすゞ、日野、三菱ふそう、UDなど)や、車両の型式、架装内容によって大きく異なるため、あくまで一般的な目安として理解する必要があります。
正確な車両寸法や荷台の長さを確認したい場合は、以下の情報源を必ずチェックしてください:
各メーカー公式サイトの車両カタログ(PDFなど)
掲載車両の車両詳細ページ
車検証記載の「長さ」「幅」「高さ」などの情報
用途に合わせて最適なサイズを選定することが、安全かつ効率的な運搬業務を行ううえで非常に重要です。