- 投稿日:2025年04月21日 10時52分

トラックはその大きさ(サイズ)や積載量により、大型、中型、増トン、小型と分けて呼ばれています。
道路交通法(道交法)・運転免許や道路運送車両法の保安基準、トラック業界(メーカー)などでそれぞれ分類する呼び方があります。それぞれ似てるようで少し違い、法律が改正されて基準が変更されたり、少し分かりづらい用語になっています。
この記事では、当社を含めたトラック販売サイトが基準としている主にトラックメーカー(日野・いすゞ・三菱ふそう・UDトラックスなど)の車両サイズを基準とした呼び方と道交法などの情報を補足しつつ、サイズごとの特徴や車両重量の解説・トラック選びのポイントをお伝えします。
予備知識:道路運送車両法の保安基準
車両サイズや車両総重量の限度は、道路保全などを背景に道路運送車両法に基づき保安基準が定められています。
■車両サイズ
全長 | 全幅 | 全高 | |
サイズ | 12m以内 | 2.5m以内 | 3.8m以内 |
■車両総重量
車両総重量は、最大25tです。車両の最遠軸距(ホイールベース)の長さによって車両総重量の限度が設けられています。
ホイールベースを短い大型ダンプなどが車両総重量20t、22tなのはこの限度があるためです。
20tを超える車両は運行ルートに注意!
また、車両総重量20tを超える車両は、道路の構造や交通に支障を及ぼすおそれがあるため、高速自動車国道または道路管理者が道路の構造の保全および交通の危険防止上支障がないと認めて指定した道路(重さ指定道路)しか原則通行できません。
通行には申請手続きが必要となります。
車両総重量 | ホイールベース | |||
5.5m未満 | 5.5m以上7m未満 | 7m以上 | ||
全長 | 9m未満 | 20t | 20t | 20t |
9m以上11m未満 | 20t | 22t | 22t | |
11m以上 | 20t | 22t | 25t |
引用元:道路運送車両の保安基準(長さ、幅及び高さ) | e-Gov 法令検索
引用元:【PDF】特殊車両が道路を走行するために必要な知識 | トラック協会
トラックの種類とその特徴
【大型トラック】
大型トラックとは、日野プロフィア・いすゞギガ・三菱ふそうスーパーグレーㇳ・UDトラックスクオンの国内メーカーや海外メーカー(VOLVO、スカニアなど)が製造している大型シャーシラインのトラックの総称です。
大型トラックは長距離輸送や重い荷物を運搬するのに最適なトラックです。保安基準をもとに貨物運送を最大限活かせる最大積載量、荷台サイズになっていて様々なタイプの貨物を効率よく運搬できます。また、道路や高速道路での走行においても安定性があります。
特徴
- 車両サイズ:全長12m以内 / 全幅2.5m以内 / 全高3.8m以内
- 車両総重量:25t、22t、20t以内
- 最大積載量:形状によるが、10t以上の車両も
- 車軸数: 2軸、3軸、4軸
- 免許区分: 大型免許が必要
【道交法の補足】大型自動車
道交法では大型自動車は以下の車両を指します。
大型自動車を運転するには大型免許が必要となってます。
大型免許は大型自動車の以下の要件等を満たした自動車を運転できる免許です。
車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 | |
大型自動車 | 11トン以上 | 6.5トン以上 | 30人以上 |
引用元:車種区分 | トラック協会
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【中型トラック】
中型トラックとは、日野レンジャー・いすゞプロフィア・三菱ふそうファイター・UDトラックスコンドルの国内メーカーが製造している中型シャーシラインのトラックの総称です。
中型トラックは大型トラックよりも小回りが効き、都市部での運搬に適しています。かつての普通免許区分だった中型免許(8トン)限定の免許保有者が運転可能な車両総重量8トン未満、最大積載量5t未満の車両が主流です。
準中型免許では、総重量7.5トン未満、積載量4.5トン未満の中型トラックが運転可能です。積載量から4tトラック(4トントラック)とも呼ばれている車両です。
特徴
- 車両総重量:8t、7.5t
- 最大積載量:形状によるが、4tなど
- 免許区分: 車両によるが、基本的には中型(8t限定)以上が必要
一部、準中型免許対応の車両もある
車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 | |
中型免許(8t限定) | 8トン未満 | 5トン未満 | 10人未満 |
【道交法の補足】中型自動車・準中型自動車
道交法では中型自動車・準中型自動車は以下の車両を指します。
中型免許、準中型免許はそれぞれ以下の要件等を満たした自動車を運転できる免許です。
車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 | |
中型自動車 | 7.5~11トン未満 | 4.5~6.5トン未満 | 11人以上30人未満 |
準中型自動車 | 3.5~7.5トン未満 | 2~4.5トン未満 | 11人未満 |

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【中型トラック関連記事】
【増トントラック】
増トントラックとは、トラックメーカーの中型トラックの車両サイズで、シャーシやフレームを強化して最大積載量を増やし、車両総重量が8t以上あるトラックの総称です。増トントラック(増トン)と呼ばれています。
中型サイズ(日野レンジャー、いすゞフォワード、三菱ふそうファイター、UDトラックスコンドル)のサイズでありながら、最大積載量を増やすことで、大量の荷物を一度に運搬できる点が魅力です。車両総重量が11トンもしくは最大積載量6.5t以内で中型免許、超えた場合は大型免許が必要です。
特徴
- 車両サイズ:中型トラックと同じサイズ
- 車両総重量:8t以上
- 最大積載量:形状による
- 免許区分: 中型もしくは大型
車両総重量 | 最大積載量 | |
大型免許 | 11トン以上 | 6.5トン以上 |
中型免許 | 11トン未満 | 6.5トン未満 |
【道交法の補足】
特に増トンは区分されてません。

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【増トントラック関連記事】
【小型トラック】
小型トラックとは、日野デュトロ、いすゞエルフ、三菱ふそうキャンター、UDトラックスカゼット、トヨタダイナなどの国内メーカーが製造している小型シャーシラインのトラックの総称です。
積載量2トンを2tトラック(2トントラック)、積載量3トンを3tトラック(3トントラック)と呼んだりしてます。
小型トラックは免許区分が複雑です。
免許 | 運転 | 制限 |
大型・中型免許 | ◯ | 小型トラックはカバーしている |
中型 (8t限定) |
◯ | 小型トラックはカバーしている (重量8t未満/積載5t未満) |
準中型免許 | △ | 多くの小型トラックは運転可だが、重量が7.5t以上のトラックもあるので要注意 (重量7.5t未満/積載4.5t未満) |
準中型免許 (5t限定) |
△ | 積載量3tの車両は運転できないので要注意 (重量5t未満/積載3t未満) |
普通免許 | × | トラックメーカーではほぼなし (重量3.5t未満/積載2t未満) ※車両法の小型トラックで運転可の車両が多い |
普通免許の場合、運転できる車両が免許取得時期よって異なります。
【2017年3月11日以前】小型トラック全般運転可(車両重量5トン未満 / 積載量3トン未満) ※準中型免許5t限定
【2017年3月11日以降】車両重量3.5トン未満 / 積載量2トン未満のトラックのみ運転可
特徴:小型トラックは、都市部や狭い道を走行するのに最適です。配送業務や軽い荷物の運搬に利用されることが多く、車両の大きさに応じて運転しやすい点が特徴です。荷台も様々なサイズや形状があり、軽貨物運送に活用されることが多いです。
【道交法の補足】
特に小型は区分されてません。
【道路運送車両法の補足】
道路運送車両法では、小型自動車の中に小型トラックという種別があります。
■小型トラック(車両法)
例)トヨタ ダイナ/ タウンエース、日産 アトラス、マツダ ボンゴなど

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【小型トラック関連記事】
トラック選びのポイント
車両サイズ | 大型 | 中型 | (増トン) | 小型 |
トラック業界での 呼ばれ方 |
10tトラック | 4tトラック | 増トントラック | 2tトラック 3tトラック |
車両総重量 | ~25トン(20トン)まで | ~8トン未満 | 中型トラックの車両サイズで8トン以上 | 8トン未満 |
免許区分 | 大型免許 | 中型免許 (新中型免許) |
大型免許 (中型免許) |
準中型免許等で運転可能 |
メーカー車名 | ●日野プロフィア ●いすゞギガ ●UDトラックスクオン ●三菱ふそうスーパーグレート |
●日野レンジャー ●いすゞフォワード ●UDトラックスコンドル ●三菱ふそうファイター |
●日野デュトロ ●いすゞエルフ ●UDトラックスカゼット ●三菱ふそうキャンター ●トヨタタウンエース ●マツダタイタン ●日産アトラス |
トラック選びでは、車両の重量や免許区分だけでなく、用途に合わせた最適な選択をすることが重要です。
【車両重量と用途のバランス】
例えば、大型トラックは長距離輸送に向いていますが、狭い場所での運転は難しい場合があります。都市部での配達がメインであれば、トラックの大きさを小型または中型にすることで、走行時の利便性が向上します。
【免許区分の確認】
トラックを運転するためには、適切な免許が必要です。大型トラックには大型免許が必要ですが、中型トラックや増トントラックでは中型免許があれば運転可能です。小型トラックに関しては、準中型免許や普通免許でも運転可能な場合が多いので、免許の範囲を確認しておくことが大切です。
まとめ
トラックを選ぶ際は、車両重量や免許区分、積載量を踏まえた上で、自分の用途に最適なトラックを選ぶことが重要です。大型、中型、増トン、小型トラックの特徴を理解し、必要なサイズや性能を備えた車両を選びましょう。
FAQ(よくある質問)
Q1: 大型トラックを運転するにはどの免許が必要ですか?
A: 大型トラックを運転するには、大型免許が必要です。
Q2: 増トントラックは中型免許でも運転できますか?
A: 増トントラックは最大積載量・車両総重量によって、中型もしくは大型免許が必要です。
Q3: 小型トラックの積載量はどれくらいですか?
A: 小型トラックの積載量は、一般的に1トン~3トン程度です。
Q4: 中古トラックを購入する際、何を確認すべきですか?
A: 走行距離や修理履歴、積載量が自分の用途に合っているかを確認しましょう。