- 投稿日:2025年06月03日 15時21分

建設現場や運送業界で大活躍している4tユニック。中型免許で運転できる手軽さと、荷物の積み下ろしとクレーン作業を一台でこなせる万能性が魅力ですね。でも実際に導入を検討する際、「どれくらいの大きさなんだろう?」「荷台にはどのくらい積めるの?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
今回は、4tユニックの寸法や荷台サイズについて、初めて検討される方にも分かりやすくお伝えしていきます。作業内容に合った車両選びのコツや、知っておきたいポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
4tユニックってどんな車両?基本を知ろう
■そもそも4tユニックとは
4tユニックとは、中型トラック(日野レンジャー / いすゞフォワード / 三菱ふそうファイター / UDトラックスコンドル) の中で中型免許(8t限定)の最大積載量5t未満、車両総重量8t未満に合わせた仕様のクレーン付平ボディーの総称です。ユニックはクレーンメーカーである古河ユニック(UNIC)に由来し、厳密には古河ユニック製のクレーン付平ボディーを指しますが、他社製のクレーンがついたクレーン付平ボディーでもユニック車と呼ばれることが多いです。
この車両の最大の魅力は、荷物の運搬とクレーン作業を一台で完結できる点にあります。荷台に積んだ資材をクレーンで吊り上げて設置場所まで運ぶ、といった一連の作業をドライバー一人で効率よく行えるため、建設現場や製造業の現場で重宝されています。一般的なサイズは全長約8〜8.5m、幅約2.2mとなっており、大型すぎず小型すぎない絶妙なバランスが特徴です。
■準中型免許では運転できない?
準中型免許で運転するには最大積載量4.5t未満、車両総重量7.5t未満の車両である必要があります。
車両 | 4tユニック | 4t平ボディー ※参考 |
ワイド | 6200ワイド | |
荷台内寸 | 5,560 × 2,360 × 400mm | 6,210 × 2,370 × 390mm |
最大積載量 | 2,200kg | 3,500kg |
車両総重量 | 7,960kg | 7,990kg |
免許 | 中型免許(8t限定)以上で◯ 準中型は× |
中型免許(8t限定)以上で◯ 準中型は× |
上記は、クレーン架装有り無しの積載量の比較した表になります。重量のあるクレーンを架装したうえに車両総重量の上限を決まっているため、どうしても最大積載量にしわ寄せが来てしまいます。
もし車両総重量を7.5t未満にしたい場合、最大積載量500kg下げることになり、輸送機能がだいぶ低くなってしまいます。そのため、トラック市場でも準中型免許対応の4tユニックはごく少数存在するものの、中型免許(8t限定)で運転可能な車両が多数を占めています。
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4tユニックの標準的な寸法
4tユニックの基本的な寸法を見てみましょう。全長はおよそ8〜8.5m、車幅は約2.2m、高さは2.8〜3.1m程度が一般的です。荷台の長さは約5.5〜6.2m、幅は2.1〜2.2m前後となっています。これに2〜5段ブームのクレーンが搭載されているのが標準的な仕様ですね。
■荷台サイズ選びで押さえておきたいポイント
荷台サイズは、運ぶ荷物の大きさに直接関わってくる重要な要素です。例えば建材や足場材を頻繁に運ぶお仕事なら、部材の長さ以上の荷台があると作業効率が格段に向上します。一方で、狭い現場への搬入が多い場合は、あえて短めで小回りの利くモデルを選ぶことで、現場の奥まで荷物を運び込めるようになります。
4tユニックは、荷台長6200などの平ボディーの架装をカットしているため、荷台長が少し短くなっています。
購入や借車を検討される際は、荷台の床材やあおり(荷台側面の壁)の素材も確認しておくと良いでしょう。作業内容によっては、すべり止め加工が施されたものや、耐久性の高い材質のものを選ぶことで、長期的な使い勝手が大きく変わってきます。
メーカーとモデルの選び方
■2大メーカー:古河ユニックとタダノ
国内で人気の4tユニックメーカーといえば、「古河ユニック」と「タダノ」が双璧をなしています。タダノは操作性と安全機能に優れており、特にZestシリーズが定番として親しまれています。一方、古河ユニックは軽量設計と耐久性に定評があり、車両のバリエーションも豊富に揃えています。
どちらのメーカーも高い性能を誇っており、最終的には用途や予算、サポート体制などを総合的に考慮して選ばれることが多いようです。実際に使用されている方の声を聞いてみるのも、選択の参考になるでしょう。

ユニックURG374A

タダノTM-ZE304HR
操作に必要な資格と安全な使い方
4tユニックは運転する際に中型免許(8t限定)、クレーンの操作には「小型移動式クレーン運転技能講習」(吊り上げ荷重1t以上5t未満)の修了が必須となります。また、荷物の玉掛け作業には「玉掛け技能講習」も求められます。安全と法令順守のためにも、正しい資格を取得することが重要です。
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借りるサービスの活用
短期利用や試用目的であれば、レンタルサービスが経済的です。初期コストを抑えながら実際の使用感を確認でき、購入前の検討材料としても有効です。
ヨシノ自動車では「4tユニック車」をレンタル、短期リースでご利用いただけます!長期でのレンタル(新車の2年更新短期リース)・1日から数ヶ月のレンタル等、目的に合わせて様々なプランをご用意していますので、お気軽にお問合せください!
【4tユニック車のレンタルトラックはヨシノレンタカー】
まとめ
4tユニックは中型免許(8t限定)で運転可能な利便性の高いクレーン付きトラックとして、多くの現場で愛用されています。今回ご紹介した全長、車幅、荷台サイズなどの寸法情報や、用途別の選び方、対応可能な荷物の例を参考に、皆様の現場に最適な一台を見つけていただければと思います。
適切な車両選びは作業効率の向上だけでなく、安全性の確保にも直結します。レンタル、購入、中古車など、様々な選択肢がありますので、予算や使用頻度に応じて最適な方法を選択してくださいね。
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