- 投稿日:2025年06月13日 16時56分

運送業界や建設現場で活躍する4tトラックは、中型トラックの代表格です。この記事では、4tトラックの基本情報から寸法、積載量、免許、価格、活用法まで網羅的に解説します。
Contents
4tトラックの基本情報
■4tトラックの定義と特徴
4tトラックとは、「最大積載量が約4トン程度」の中型トラックの通称です。正式には「中型トラック」に分類され、車両総重量が5t以上11t未満、最大積載量が2t以上6.5t未満、乗車定員が11人未満の車両が該当します。
≪特徴≫
- 適度なサイズで都市部の配送にも対応
- 積載量と走行性能のバランスが良い
- 架装の種類が豊富(平ボディ、ウイング、クレーン付など)
■4tトラックの用途と活用事例
- 物流業界:中距離〜長距離配送、倉庫間移動
- 建設業界:資材運搬、重機運搬
- 食品業界:冷蔵・冷凍車として利用
- 引越し業者:大型家財の輸送
■新車と中古車の4tトラックの選び方
- 新車:最新装備、安全性能、長期使用向け
- 中古車:初期費用を抑えられる、短期利用や予備車両向け
※中古車の選定時には走行距離・整備履歴・架装の状態をチェックしましょう!
4tトラックの寸法
一般的な4tトラック平ボディーの寸法は以下の通りです。
※ボディ形状による差はあります。参考程度にご覧ください。
[標準ボディ]
- 車両寸法:全長7600mm、全幅2200mm、全高2680mm
- 荷台寸法:長さ6200mm、幅2130mm、あおりの高さ400mm
サイズ | 車両寸法 (ボディー長) |
荷台寸法 (荷台長) |
ショートボディー | 6,140mm | 4,350mm |
ロングボディー | 8,600mm | 7,200mm |
スーパーロングボディー | 9,600mm | 8,200mm |
サイズ | 車両寸法 (ボディー幅) |
荷台寸法 (荷台幅) |
ワイドボディー | 2,490mm | 2,340mm |
積載量について
4tトラックの車輌総重量と最大積載量
≪車輌総重量とは≫
車輌全体の重量 + 乗車定員重量(1人あたり55kg ×定員数) + 最大積載量
この情報はすべて車検証に記載があります!
■2tトラックと4tトラック、大型トラックの積載との違いについて
2tと4tの用途や目的の違いですが、4tトラックは中距離の輸送や引っ越し作業等に使用されることが多いです。そのため、運転席の後ろにベットが付いている車輌が多いです!ベット付の車輌だと、運転席のリクライニングが大きく使えますが、ベットなし車輌を選ぶその分、荷台を長く活用できるので、使い方によって、購入時にベット付かどうかも確認すると良いと思います。
また2tトラックは、近距離での配送・宅急便などがメインで使用されているためベッドレスや、後部座席を追加して乗員数を増やしたダブルキャブ仕様のトラックもあります。
4tトラックの運転免許
■4tトラックを運転できる免許
[ 中型4tトラックとは? ] 積載・荷台サイズ・免許などについて解説しています!
4tトラックの関連法規
■積載に関する法的規定
- 積載量超過の禁止:荷台からのはみ出しは「30cm以内」が原則(特殊な場合を除く)
- 荷締め義務:緩衝材やロープなどで安全確保が必要
■トラックに関する罰則について
- 過積載:最大30万円以下の罰金、免許点数減点
- 速度超過・整備不良:事業停止や車両停止命令の可能性
4tトラック購入ガイド:新車と中古車の選択を徹底解説
4tトラックの購入を検討する際、多くの事業者が直面する最大の悩みが「新車にするか中古車にするか」という選択です。この判断は単純な価格比較だけでなく、事業の将来性、運用計画、財務状況など様々な要素を総合的に考慮する必要があります。
■新車購入のメリットとその価値
新車購入の最大の魅力は、何といってもその信頼性の高さにあります。機械的な不具合はほとんど発生せず、万が一の初期故障についても3年から5年の保証期間内であれば無償で修理を受けることができます。これにより、予期しない修理費用による事業への影響を最小限に抑えることが可能です。
また、新車では最新の安全技術と環境技術を搭載した車両を手に入れることができます。自動ブレーキシステムや車線逸脱警報装置などの先進安全装備により、ドライバーの安全性が大幅に向上し、事故リスクの軽減につながります。さらに、最新の低燃費エンジンやポスト新長期排ガス規制に対応したクリーンな排出システムにより、燃料コストの削減と将来的な環境規制への対応も同時に実現できます。
新車購入のもう一つの大きな利点は、カスタマイズの自由度の高さです。荷台の種類(平ボディ、ウイング、冷蔵冷凍車、クレーン付きなど)から車体カラー、各種オプション装備まで、事業のニーズに完全に合致した仕様で発注することができます。この柔軟性により、業務効率の最大化と運用コストの最適化を図ることが可能になります。
さらに、環境対応車両については国や自治体から最大50万円以上の補助金を受けられる場合が多く、初期投資の負担軽減にも寄与します。長期的な運用を前提とした場合、年間あたりのコストパフォーマンスは非常に高くなり、リース契約なども組みやすいため、資金計画の選択肢も広がります。
■新車購入時の課題と留意点
一方で、新車購入には避けて通れない課題もあります。最も大きな障壁となるのが高額な購入費用です。
また、納期の長さも事業計画に影響を与える要因です。メーカーへの発注から実際の納車まで3か月から6か月を要することが一般的で、特に架装車や特装車の場合はさらに長期間を要する場合があります。事業の急速な拡大や緊急の増車が必要な状況では、この納期の長さが大きな制約となる可能性があります。
初期費用についても、車両本体価格だけでなく、自賠責保険料、重量税、登録諸費用、ボディ架装費用など様々な付帯費用が加算されるため、総額での負担はさらに大きくなります。加えて、初年度の固定資産税評価額が高額になることから、税務面での負担も考慮する必要があります。
中古車購入のメリットと魅力
中古車購入の最大の利点は、初期投資を大幅に抑制できることです。新車との価格差により、他の設備投資との並行実施も可能になります。
また、即納性も中古車の大きな魅力です。在庫車両であれば最短1週間から2週間程度で納車が可能で、急な事業拡大や緊急の増車需要にも迅速に対応できます。この機動性は、ビジネスチャンスを逃さないためにも重要な要素となります。
税務面でのメリットも見逃せません。既に減価償却が進んでいる中古車両は経費計上しやすく、特に償却済みの車両については税務上の優遇措置を受けることができます。また、前の所有者が同業種であった場合、自社の業務に適した仕様やカスタマイズが既に施されている車両を見つけられる可能性もあります。
■中古車購入時のリスクと注意点
しかし、中古車購入には相応のリスクも伴います。最も大きな懸念は故障リスクの高さです。経年劣化や走行距離の蓄積により、整備や部品交換の頻度が新車に比べて格段に高くなり、予期しないトラブルによる稼働停止のリスクも増大します。
修理費用は基本的に自己負担となり、高額な修理が必要になった場合の財務への影響を考慮する必要があります。
■賢い選択のための判断基準
新車と中古車のどちらを選ぶべきかは、事業の性格と将来計画によって決まります。長期的に主力車両として活用し、安定した事業運営を重視する場合は、信頼性、燃費性能、耐用年数の観点から新車が有利です。一方、初期費用を抑制して試験的な導入を行いたい場合や、短期間での投資回収を目指す場合は、コストとスピードを重視した中古車選択が適しています。
一時的な増車や短期プロジェクトでの使用が目的であれば、中古車購入にレンタルやリースを併用することで、より柔軟な運用体制を構築することができます。
まとめ
4tトラックは全長約7〜8m、幅約2.3m、高さ約3mで、都市部でも取り回しやすい中型車です。最大積載量は約4tで、建材や食品、機材運搬など幅広い業種に対応します。選ぶ際は、荷物の種類や量に応じて「平ボディ」「ウイング」「冷蔵・冷凍車」などの架装タイプを検討しましょう。また、燃費や安全装備、将来の環境規制も選定ポイントです。新車と中古車のメリットも比較して、自社に最適な1台を見極めることが重要です。