- 投稿日:2025年07月02日 16時12分

中古の大型トラックの購入を検討中の方へ。大型トラックは事業の要となる重要な投資ですが、適切な選択をするためには多くの知識が必要です。中古トラックならではのエンジンの状態から法的手続きまで、見落としがちなポイントが数多く存在します。この記事では、初心者の方でも安心して中古の大型トラックを購入できるよう分かりやすく解説します。購入後の後悔を避け、長く安全に使える一台を見つけるための必須知識をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

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大型トラックとは?
大型トラックとは、荷物をたくさん運ぶための大きなトラックのことです。大型自動車は車両総重量が11トン以上、または最大積載量が6.5トン以上のものを指します。種類には、荷台が一体型の「バン型」、荷物を積み下ろししやすい「平ボディ型」、冷凍や冷蔵ができる「冷凍車」などがあります。また、大型トラックは長距離の輸送や大量の荷物に向いており、物流を支える大切な存在です。運転には大型免許が必要です。
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大型トラックの選び方
まず一番大切なのは使用目的です。何を運ぶのか、どれくらいの距離を走るのかによって、選ぶトラックの種類やサイズが変わります。例えば、冷蔵品を運ぶなら冷凍車が必要ですし、大きな荷物を積むなら平ボディやウィング車が便利です。
次に見るべきは車両の状態です。中古車なら、エンジンやブレーキの調子、タイヤの減り具合、さびやキズの有無などをよく確認しましょう。整備記録があると、どんなメンテナンスを受けてきたか分かるので安心です。
また、燃費も重要です。長距離を走る仕事では燃料代が大きなコストになるため、燃費の良い車を選ぶと経済的です。加えて、安全装備(自動ブレーキや車線逸脱警報など)がついているかもチェックしましょう。
さらに、購入後のアフターサービスや部品交換のしやすさもポイントです。信頼できるメーカーや販売店から買うことで、万が一のトラブルにも安心して対応できます。
最後に、価格と予算をしっかり決めておくことも大事です。本体価格だけでなく、保険料、税金、整備費用も含めて計画しましょう。
これらの点をよく考えて選ぶことで、自分に合った大型トラックを見つけることができます。
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車輌のチェックポイント
大型トラックを購入する時には、いくつかの大事なポイントをしっかり確認することが大切です。
①エンジンの状態確認
まず、エンジンの状態確認が最も重要です。異音や振動がないか、排気ガスの色は正常かを必ずチェックしましょう。走行距離も重要な判断材料で、メーター改ざんがないか整備記録と照らし合わせて確認してください。
②車体の状態
車体の状態では、錆や腐食、事故歴の有無を詳しく調べます。特に荷台部分やフレームの損傷は修理費が高額になるため注意が必要です。タイヤの摩耗状況も確認し、偏摩耗がある場合は車軸の歪みなど深刻な問題の可能性があります。
③車輌本体以外では
法的な面では、車検証の有効期限、自動車税の滞納がないか、リコール対象車両でないかを確認しましょう。また、前オーナーの使用状況(長距離輸送、建設現場での使用など)も車両の状態に大きく影響するため聞いておくことが大切です。
④購入後のメンテナンス等について
最後に、購入後のメンテナンス体制も考慮し、近くに整備工場があるか、部品の入手しやすさも確認しておくと安心です。これらのポイントを押さえることで、長く安全に使える大型トラックを選ぶことができます。
大型トラックの寸法
大型トラックは形状によって寸法が異なりますので、主要な形状ごとにご説明します。
基本的な車両寸法の規格
トラックの最大サイズは、道路運送車両法によって定められており、全長12m、全幅2.5m、全高3.8mまでです。ただし、これは法的な上限であり、実際の車両はこれより小さくなることが多いです。どの形状も用途に応じて最適化されており、運ぶ荷物の種類や作業環境に合わせて選択することが大切です。
■平ボディ(荷台が平らなタイプ)
最もシンプルな形状で、建設資材や機械などの運搬に使われます。荷台は平らで、周囲にあおりと呼ばれる囲いがついています。車両全長は約9~12m、荷台長は約6~9m程度が一般的です。
■ウイング車(両側面が開くタイプ)
荷台の両側面が翼のように開閉する「ウイングタイプ」は、大きい荷物の積み降ろしに便利な形状です。箱型の荷台で、全長は平ボディと同程度ですが、荷台の高さが2~3m程度あります。
■アルミバン(箱型のタイプ)
アルミ素材のパネルを使用した「アルミバン」と呼ばれるタイプが主流で、ボックス型の荷台に荷物を保管できるため、雨風や日光をしのげる構造になっています。食品や家電などの運搬に多く使われます。
■ダンプカー(荷台が傾斜するタイプ)
土砂や砂利の運搬に特化した形状で、荷台を油圧で持ち上げて荷物を一気に降ろせます。荷台の容量は約10~15立方メートル程度が標準的です。
大型トラックの主要メーカー
大型トラックの主要なメーカーは、主に日本の3つの会社があります。
■いすゞギガ(Isuzu GIGA)
いすゞはトラック作りがとても得意で、丈夫で長持ちするトラックを作っています。燃費も良く、仕事でよく使われています。
■日野プロフィア(Hino PROFIA)
日野はトヨタグループの一員で、信頼性が高いトラックを作っています。安全性能にも力を入れていて、運転しやすいです。
■三菱ふそうスーパーグレート(Mitsubishi Fuso SUPER GREAT)
三菱ふそうは力強いエンジンと安定した走りが特徴で、長距離輸送に向いています。デザインもかっこいいと人気です。
■UDトラックスクオン(UD Trucks QUON)
UDトラックスはトラクタヘッドの分野で特に人気が高く、パワフルな走りと快適性が評価されています。
主に、この4社が日本の大型トラック市場を支えています。
まとめ
大型トラック購入は慎重な検討が必要な重要な投資です。エンジンの状態確認、走行距離の妥当性、車体の損傷や錆の有無など、技術的なチェックポイントを見落とさないことが大切です。また、車検証の確認や自動車税の滞納状況など、法的な手続きも忘れずに行いましょう。購入後のメンテナンス体制や部品の入手しやすさも長期的な運用コストに大きく影響します。今回ご紹介した内容を活用して、用途に合った信頼できる一台を選んでください。適切な準備と確認により、事業の成功を支える頼れるパートナーとなる大型トラックに出会えるはずです。