- 投稿日:2025年05月26日 13時10分
![[ ウイング車はどんな荷物を運ぶの? ] どんな荷物を運ぶときに便利なのか、荷台のサイズなど解説!](https://yoshino-sales.com/wp-content/uploads/zLwQesAATfwsVDT-750x563.jpg)
このページでは、ウイング車(ウイングボディ)がどのような荷物に適しているのか、どれくらいの量を運べるのか、さらに荷台サイズまで詳しくご紹介します。
Contents
ウイングボディはどんな荷物を運ぶの?
ウイング車は、両側のパネル(ウイング)が跳ね上がる構造のため、横からの積み降ろしがしやすく、効率的な運搬が可能です。
運べる荷物の例は以下のとおりです:
- 食品や飲料などの箱物
- 日用品や家具、袋物
- 建築資材など
特にエアサス(エアサスペンション)搭載車であれば、振動を抑えられるため、精密機械や割れ物の輸送にも適しています。
リーフサスとエアサス
ウイング車に使われる「リーフサス(リーフスプリング式サスペンション)」と「エアサス(エアサスペンション)」の違いは、主に構造・乗り心地・積載物への影響・価格などにあります。
■リーフサスの特徴
- 鋼鉄の板バネ(リーフスプリング)で構成されたサスペンション。
- 昔から多くのトラックに採用されているスタンダードな方式。
■リーフサスのメリット
- 構造がシンプルで頑丈
- 整備費用が安く、修理もしやすい
- 重い荷物でも安定して運べる
■リーフサスのデメリット
- 路面の振動をダイレクトに伝えるため、乗り心地がエアサスに比べると悪い
- 振動が積載物にも伝わりやすく、精密機器や壊れやすい荷物の運搬には不向き
■エアサスの特徴
- 空気圧で車体を支える構造。エアバッグ(エアスプリング)を使用。
- 主に中~大型トラック・バスや高級車などにも使われる。
■エアサスのメリット
- 路面からの振動を吸収する力が高く、乗り心地が良い
- 精密機器やデリケートな荷物を運ぶのに最適
- 荷台の高さを自動で調整できる「車高調整機能」があるタイプもある
■エアサスのデメリット
- 構造が複雑で、車両価格や整備費用が高め
- リーフサスに比べて耐久性がやや劣る場合もある
リーフサス | エアサス | |
長距離輸送でドライバーの快適性重視 | △ | ◎ |
精密機器等の運搬 | △ | ◎ |
車両価格 | ◯ | △ |
整備メンテナンス・修理 | ◎ | △ |
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ウイングボディの荷物の固定方法について
荷台内の荷物の固定をするには、ラッシングレールとラッシングベルトと呼ばれるものを使います。
ラッシングレールとラッシングベルトは、固定したり締め付けたりするための器具です。
ラチェット式やカム式のものがあり、それぞれの両端をラッシングレールというウイングボディ内の側面に埋め込まれた土台に装着します。
ラッシングレールはスチールやアルミ製のものがあり、ベルトの取り付け穴が縦に並んだ通常タイプと縦と横にクロスに並んだクロスタイプがあります。
また、床面にはロープを固定するためのフックを設置することもあります。床面に埋め込むタイプや∩型の落とし込みフックなどがあります。
ウイング車の寸法について(高さ、幅、長さ)
★ウイング車のサイズについて
道路運送車両法により車両寸法は決まっています。
全長12m以下×全幅2.5m以下×全高3.8m以下と定められているため、国内を走行しているトラックは全てこのサイズ内に収まっています。
サイズ | 詳細 (一例) |
大型ウイング | 全長12m × 全幅2.5m × 全高3.8m ほぼ制限サイズ一杯に作られています。 |
4tワイドウイング | 全長約8.6m × 全幅約2.5m × 全高約3.5m ※荷台長約6.2m |
小型標準ウイング | 約6.5m×1.9m×3.1mぐらいになります。 ※荷台長約4.3m |
★ウイングボディの荷室の大きさはどれくらいあるのか?
車のサイズやメーカーによって異なります。
サイズ | 荷台内寸 |
大型ウイング ※低床4軸 |
長さ約9.6m × 幅約2.4m × 高さ約2.65m ※段ボール(120サイズ)で約940個積むことが可能 |
4t標準ウイング | 長さ約6.2m × 幅約2.2m × 高さ約2.4m ※段ボールで約540個積むことが可能 |
小型標準ロングウイング | 長さ約4.3m × 幅約1.75m × 高さ約1.9m ※段ボールで約225個積むことが可能 |
床の材質について
ウイングボディの床材にはアピトン材と呼ばれる耐久性に優れた固くて丈夫な木材や、同等の強度を持ちながら軽量のアカシア材、環境に配慮した竹合板などがウイングボディの床材として多く使われています。荷物の種類によっては床に鉄板を張ったり、アルミの縞板をはったりする場合もあります。
低床トラックと高床トラックの使い分けについて
ウイング車には「低床」「全低床」「高床」といった種類があり、用途によって使い分けることが重要です。
★低床トラックの使用用途
低床トラックのメリットはなんといっても荷台が低いため、作業がしやすい!といったところでしょうか。荷物の積み降ろしがスムーズにできます。
ですが、高床トラックに比べて乗り心地はあまりよくないので、長距離を移動するよりも、短距離で荷物の積み降ろしの頻度が高い作業現場に向いています!例を挙げると、宅急便ですかね!あとは、工務店なども資材や砂利、シャベル等を手作業で積むので、低床トラックを選ぶ傾向があります。
★全低床トラックの使用用途
全低床トラックは、低床トラックと高床トラックの中間に位置しています。中距離運送に向いているのと、荷物の積み降ろし作業を[手作業]と[クレーン&フォークリフト]の両方できるので、引っ越し作業で活躍します。
★高床トラックの使用用途
高床トラックは、タイヤの口径が大きいので、乗り心地がよく、積んでいる荷物への負担も少ないです。そのため運搬に向いていそうですが、荷台が高いので荷物の積み降ろしが大変になるので、荷物の積み降ろし頻度が少ない、長距離移動の運搬が向いています。
荷台が高くて、手作業での荷物の積み降ろしは大変なので、クレーンやフォークリフトを使用できる現場だとばっちりですね!!