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[ ミッションついて ] フロア・コラム・インパネってなんのこと?

[ ミッションついて ] フロア・コラム・インパネってなんのこと?

乗用車でも、トラックでも、車を探している際にミッション欄に「フロアMT」とか「コラムAT」とか記載してあるの見たことありませんか?実はこれ、シフトレバーが設置されている位置を示すもので、シフトレバーの位置は車種により異なります。この記事では、フロアシフト・インパネシフト・コラムシフトについて説明していきたいと思います!

ミッションについて


ミッション(トランスミッション)は、エンジンで発生した動力を車輪に効率的に伝達する重要な装置です。エンジンの回転力を適切なトルクと回転数に変換し、様々な走行条件や荷重状態に対応できるよう調整します。
特にトラックでは重い荷物を運搬するため、発進時には大きなトルクが必要で、高速走行時には燃費効率を重視した動力伝達が求められます。ミッションはこれらの相反する要求を複数のギア比で実現し、運転状況に応じた最適な性能を提供します。

フロアシフトは、運転席の床面(フロア)にギアレバーが配置されているタイプで、最も伝統的で一般的な形式です。コラムシフトは、ステアリングコラム(ハンドルの軸部分)にレバーが取り付けられているタイプ。インパネシフトは、ダッシュボード(インストルメントパネル)にセレクターやボタンが配置されているタイプです。
これらの配置方式は単なるデザインの違いではなく、それぞれに明確な機能的メリットと使用場面があり、トラックの用途や運転環境によって最適な選択が変わります。特に長時間運転が多いトラックドライバーにとって、操作性と疲労軽減は重要な要素となります。

トラックにおけるミッションの重要性


大型トラックでは、車両総重量が25~40トンに達するため、ミッションの選択と操作方式は極めて重要です。重い荷物を積載した状態での発進、長時間の高速巡航、山間部での上り下りなど、多様な運転条件に適応する必要があります。
シフト方式の選択は、運転効率と安全性に直結します。フロアシフトのMTでは、ドライバーの技術により燃費と性能を最大化できますが、習熟に時間がかかります。コラムシフトやインパネシフトのATでは、運転が容易で疲労軽減効果がありますが、燃費面では劣る場合があります。
乗用車では近年のドライバー不足や高齢化を背景に、操作が簡単なコラムシフトやインパネシフトの需要が増加しています。一方で、燃費効率や制動性能を重視する長距離輸送では、依然としてフロアシフトのMTが主流を占めています。

フロアシフトとは


トラックキャブ内トラックのフロアシフト

運転席と助手席の間の床(フロア)にシフトレバーがついているシフトをフロアシフトと呼びます。フロアシフトはもともとマニュアルミッション車ばかりだったころの名残だそうです。
以前はエンジンの後ろにミッションが配置されているFR車が一般的で、その真上にシフトレバーを設置したものがフロアシフトです。
オートマ(AT)でもマニュアル(MT)でもシフトチェンジを行うにはシフトレバーからリンケージを介してミッションを操作する必要があったので、最も効率的な配置だったのです。
フロアシフトは、運転席と助手席の間にシフトレバーがあるため、運転席と助手席の入れ替わりや、前後の席の入れ替わりがしづらいウォークスルー空間を取りにくいという欠点もあります。

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コラムシフトとは


コラムシフト

コラムシフトは、ワイパーやウインカーのスイッチレバーがある箇所にシフトレバーが付いています。ミッションから離れた場所にレバーがあるので、ミッションとレバーはワイヤーで繋がっています。
シフトレバーがハンドルの近くにあり、運転席と助手席の間になにもなくなり、空間が広くなるのでタクシーなどの商用車やミニバンで多く使われました。
フロアにシフトがないので、空いてる空間を利用してできたのが「ベンコラ」と略された車!!なぜ「ベンコラ」と呼ばれているのかというと、「ベンチシート+コラムシフト」を略した呼び方だそうです!80~90年代に流行したそうですよ!!

ベンチシート
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インパネシフトとは


インパネインパネシフト

インパネシフトは、エアコンのスイッチ等が付いているインストルメントパネル(省略インパネ)にシフトが付いています。インパネシフトはフロアシフトとコラムシフトの中間的な性質を持ち、コラムシフトよりはシフトポジションが分かりやすく、シフトレバーがあまり邪魔にならない位置にあるのでフロアシフトよりも空間を広く使うことができ、最近は多くの車が採用するようになりました。

まとめ


こういう風に、写真付きで説明をみるととても分かりやすいですよね!トラック・乗用車を選ぶときの参考にして下さいね(≧◇≦)♪

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