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[ トラックのゲートについて ] これが付いてるだけで作業効率が格段UP★

ウイング車や冷凍車、特に箱系のトラックは荷物を乗せて運ぶことが主のトラックですよね!そんなトラックにつきものなのが、荷上げ・荷下ろし!!これはドライバーの肉体的な負担が大きい作業です。そんな時に活躍するのがパワーゲート!ここではパワーゲートの種類や使い用途、事故事例などを紹介しています。

 

 

■パワーゲートとは


業界では、「ゲート」や「パワーゲート」と呼んでいますが、パワーゲートというのは極東開発工業の商標です。一般的には、テールゲートリフター、テールゲート昇降装置などと呼ばれており、軽トラックから大型トラックまで、幅広く取り付けられています。日本では、極東開発工業が1964年に商品化し、現在では極東開発工業と新明和工業の2社で日本国内シェアの大半を占めています。

トラックに載せる荷物が重すぎて、人の手ではとてもじゃないけど荷上げ・荷降ろしができない!という物もゲートを取り付ければ可能にすることが出来ます。少人数の時、もしくは1人の時でも、ボタンを操作すれば荷上げ・荷降ろしの補助をしてくれる、とても便利なものです。

 

 

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■ゲートの種類


ゲートの種類は大きく分けると「アーム式」と「垂直式」の2つです。

 

【 アーム式ゲート 】

アーム式のゲートは、トラックの荷台後方にアームを取り付けるタイプのゲートで、そのアームを操作することでアームの先のゲート板を上下に動かせるという構造になっています。ゲートの板に角度をつけてスロープ状に固定することもできるので、使い勝手がいいかもしれません。普段は立てて固定しておくタイプと、荷台の下に格納しておけるタイプがあります。

 

 

【 垂直式ゲート 】

次に、垂直式のゲートについてですが、地面に対してゲートを垂直に上下させることができるゲートです。トラックの荷台後方のアオリ自体がゲートになっていて、走行中は立てて固定しておき、出番がきたら開いてそのまま使用するという、なんとも画期的なゲート!!このゲートは上下に動作する際、揺れが少ないので、転がりやすいものを荷上げ・荷降ろしする際に便利です。

 

 

 

★跳ね上げ式パワーゲート(ゲート蓋)

跳ね上げと呼ばれたり、ゲートが荷台後方のドア?蓋?のようになってることから、ゲート蓋と言われたり・・・!

 

 

 

使用する際はこのように開いて使います!

 

 

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★格納式パワーゲート(格納ゲート)

 

走行時などゲートを使わない時は、荷台の下部に格納してあります。ゲートを使わずに、荷上げ・荷降ろししたい場合はゲートを格納したまま作業すると良いでしょう!

 

 

2枚折で格納だったり、、、!

 

3枚折だったり、、、!

 

 

★垂直式パワーゲート

荷台後方にあるガイドレールを使ってゲートの板が上下に動くようになっています。設計によっては、荷台よりも高い位置に昇降版を持ち上げることもできます。

 

 

 

 

 

★アーム式パワーゲート

特徴はアームの動きで昇降版を水平にしたりスロープ状態に固定することが出来ます。金属のアームが支えとなり、昇降版を上下に動かします。

 

 

 

 

■ゲートを付けるメリット


パワーゲートを取り付ければ、荷上げ・荷降ろしの作業が格段に軽減されます!1~2人の力では、トラックから降ろせない重くて大きな物も積み降ろしができるようになります。コンビニなどの配送で、細かい商品を大量に搬入する際も、台車にまとめて載せて運べば効率UPにつながります。オートバイなどを積み込む際にクレーンなどを使わなくてよくなるので、安全に作業することが出来ます。

 

 

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ゲート車が使われる業種・運ぶ物の品目


基本的には、物を運ぶ配送車に取り付けられていることが多いです。荷物を積むときは、トラックの荷台に合わせたプラットホームがあったり、クレーンやフォークリフトがあっても、荷降ろしのときに同じ設備があるとは限りません。重いものや壊れやすいものを運ぶ時に、荷上げ・荷下ろしにスタッフの肉体的負担がかかったり、時間がかかっていましたが、これを改善してくれたのがパワーゲートです!パワーゲートが取り付けられていることによって、ドライバーやスタッフの負担が大幅に軽減されています。ではどんな時に、どんな物を運ぶ時に、ゲート車がつかわれているのか見ていきましょう!

 

≪引っ越し業者・大型電化製品・家具≫
洗濯機・冷蔵庫・ピアノ・タンス等の大型重量物

 

≪ガスボンベ≫
かなりの危険物になるので慎重に扱う必要があります。プロパンガスの配送でよく使われる

 

≪宅急便の拠点間の輸送・チェーンストアの配送≫
荷物や商品を納品先や、中継拠点ごとのロールパレットにまとめることで、荷物の積み降ろしの負担が軽減したほか、荷崩れなどの心配も減った

 

≪自転車・自動二輪車・原動機付二輪車≫
今までスロープ板を使っていましたが、ゲートを利用することにより、安全に積み降ろしができるようになった

 

 

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■パワーゲートの後付け方法


パワーゲートは、今お使いのトラックに後付けすることが出来ます。トラックのシャーシの加工や負担がかかる箇所の強化も考えながら装着してくれるので、ゲートの取り付けはトラックの架装を行っている専門業者にお願いしましょう!

依頼する際に、荷物の種類や重量を提示して相談しながら決めた方がいいと思います。パワーゲートを製造しているメーカー(下記より紹介してます)もいくつかあるので、もしもこだわって「ここのパワーゲートを取り付けたい!」というような希望がある場合は、事前に架装を行っている専門業者に取り扱い可能なメーカーかどうか確認するとトラブルを防げます。

目安になりますが、パワーゲートの取り付け費用は、垂直式50~100万円、アーム式100~150万円ほどです。そして、後付けでパワーゲートを装着する場合は車輌重量が変わってしまうので、必ず構造変更が必要になってきます。注意してください!

 

 

■ゲートを安全に使用するために


ゲートを使用の際は、労働災害に注意してください。労働安全衛生総合研究所が分析したデータによると、作業者あるいは荷が倒れたり、転落する」といった災害が全体の65%を占めていることが分かったそうです。ロールボックスパレットはよく取り扱われていますが、重たく倒れやすいこともあり下敷きなどの災害に注意が必要です。全体の20%を占めるのが「昇降版と荷台との間に足が挟まってしまうというケースです。考えただけで痛いです。怖いです(;´・ω・)(´Д`)

 

 

 

★ゲート利用中の安全ルール

①平坦な場所で使用する

②ゲートの積載量を守り、昇降版の中央に荷物を載せて使用する

③昇降版・キャスターのストッパーを使用する

④周辺の安全を確保し、三角コーンなどを配置する

⑤作業者にふさわしい身なりをする

⑥始業前点検・定期点検を実施する

 

 

 

★場面別の安全ルール

≪荷台に高さがある場合≫

・地面を背にして後退りしない

・昇降板上で作業できるスペースの確保をする

・昇降板は揺れやすいので移動は慎重にする

・昇降板などの傾きによる荷の動きだしに注意する

(荷が動き出したら無理に支えない。って言っても身体が反応して荷物を守ろうとしてしまいますよね…)

・昇降板のストッパーを踏みながら運搬しない

 

≪地面に設置している場合≫

・昇降板などの傾きによる荷の動きだしに注意する

(荷が動き出したら無理に支えない。)

・昇降板のストッパーを踏みながら運搬しない

・昇降板の先端部と地面の段差に注意する

 

≪昇降・展開・格納している時(動作中)≫

・作業者は原則として昇降板に乗ったまま移動(昇降)しない

・移動する時は昇降板を地面と荷台の中間で止めて、ステップとして昇り降りする

・昇降板から荷がはみ出さないようにする

・昇降板から少し離れた横に立ち、昇降板の周辺から目を離さない

・動作中の昇降板には触らない、近寄らない

 

参考:労働安全衛生総合研究所

https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku/houkoku_2018_01.html

 

 

■メーカー別の紹介


・極東開発 パワーゲート

・日本フルハーフ フルゲートリフター

・新明和工業 新明和オートエンジニアリング、すいちょくゲート、かくのうゲート、マルチゲート、パワーゲート

・ケーテー自動車工業 フルゲートリフター

・北村製作所 ペットリフト、フォルダリフト、引き出しリフト

・日本リフト リフトゲート、リフトマン、テナーリフト、アンローダー

・日本トレクス トレクスゲート

・ヒアブ テールリフト

 

 

 

 


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