- 投稿日:2025年05月30日 17時05分

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なぜ3tダンプは選ばれるのか?
3tダンプとは、最大積載量が3トンの小型ダンプトラックです。小回りが利き、都市部の狭い現場でもスムーズに作業できるのが特徴です。
代表的なメーカーにはいすゞ、日野、三菱ふそう、UDトラックスなどがあります。中でも「いすゞ エルフ」や「日野 デュトロ」は中古市場でも特に人気です。(コストを抑えるなら状態の良い中古車を狙うのもおすすめです。)
都市部での機動力に優れている
3tダンプは普通免許や中型免許(8t限定含む)で運転可能なモデルが多く、全長・全幅も比較的コンパクト。狭い路地や住宅街、入り組んだ現場にもスムーズに入れるのが強みです。これにより、都市部の小規模工事や日常的な資材運搬に最適なサイズとして重宝されています。
運搬効率と積載バランスが良い
軽トラックでは運べない量、しかし4t以上になると運転・維持が難しい――そんな“中間ニーズ”を満たすのが3tダンプです!土砂、砕石、廃材、産業廃棄物などを一度に効率よく運搬でき、現場の「ちょうど良い」選択肢となっています。
コストパフォーマンスに優れている
車両価格、燃費、保険料、維持管理コストなどのトータルで見た場合、3tダンプは非常にコストパフォーマンスが高い車種です。導入初期費用が比較的抑えられ、中古市場でも流通量が多いため、ニーズに応じた買い替えや追加導入もしやすくなっています。
用途ごとの豊富なバリエーション
標準ダンプをはじめ、深ダンプ、三転ダンプ、架装(特注)ダンプなど、3tクラスは種類も豊富です。
業種や作業内容に応じて最適なタイプが選べるため、業務効率を高めたい企業にとっては非常に魅力的な選択肢となります。
3tダンプが選ばれる理由は、単なる「サイズ感」や「積載量」だけではありません。
運転のしやすさ、コスト、用途への適応性、そして現場環境との相性の良さ――これら全てがバランスよく備わっているからこそ、多くのプロが信頼を寄せているのです。
業務の効率化を図りたい現場において、3tダンプはこれからも“現場の主役”であり続けるでしょう!
3tダンプの利点
低床タイプなら荷物の積み下ろしが簡単で作業効率も向上。全長約4.7m、全幅約1.7mと、狭い現場でも取り回しやすいサイズ感です。また、小型トラックながら3トンの積載が可能。コンクリートや土砂の運搬にも対応し、コスパ抜群なのです!
近年、普通免許(2007年6月1日以前取得)でも運転可能なモデルも多く、AT車も増加しています!最新車種はバックカメラや衝突軽減ブレーキ搭載で、運転のしやすさ安全性ともに向上しています!
選ばれる理由の背景
都市部では小回りの利くダンプが重宝され、地方では耐久性重視のモデルが人気となっているようで、地域ごとに、選ばれるモデルが違います。
中古市場では、激安で買える掘り出し物もあるかと思いますが、フレームの腐食や修理歴には要注意して中古車を選ぶようにしてくださいね!
3tダンプ購入時の注意事項まとめ
積載量と車両総重量の確認(免許の条件に注意)
- 3tダンプは「準中型免許」が必要な場合が多いです(※総重量が7.5tを超えると普通免許では運転不可)
- 車検証の「最大積載量」と「車両総重量」は必ずチェック
使用目的に合ったボディタイプか
- 土砂運搬 → 土砂ダンプ(強化ボディ付きが望ましい)
- 建築資材運搬 → 平ボディタイプや深ダンプ
- 人員輸送も必要 → ダブルキャブ(6人乗りなど)
※使用用途に合っていないと、買った後に使いづらいです。
下回りの腐食・サビの有無
- ダンプは荷台やシャーシの「腐食・サビ」が多い車種です。特に中古車では下回りを必ず目視確認してください!
- 海沿いは海の塩、積雪地域では道路にまかれた凍結防止剤の影響で、下回りが腐食してしまうリスクが高めです。要チェックポイントです!
荷台・油圧装置の動作確認
- ダンプ最大の特徴「荷台がちゃんと上がるか」「スムーズに動作するか」をしっかり動作確認!
- リモコン操作・油圧ポンプの作動音も要チェックです。異音がする場合は故障の可能性があるので、その場合は販売店に確認してくださいね!
修復歴・事故歴の確認
- 中古車の場合、「修復歴あり」の車両は安くてもフレームや足回りに問題がある可能性があります
- 車両の履歴や整備記録簿を確認しましょう
安く車輌を手に入れることができても、すぐに故障してしまうリスクがある車輌は選ばないようにしましょう。後に、修理費用で費用かかってしまっては、安く手に入れた意味がなくなってしまいます😭
タイヤ・ブレーキ・ライトなど消耗品の状態
- タイヤの残り溝、ブレーキの鳴き、ヘッドライトのくもりなどは要交換なら追加費用がかかります
- 「すぐに車検が必要」な車両もあるので、そのあたりも、購入前に販売店に確認してから購入するようにしましょう!
3tダンプの基本的な荷台サイズ
3tダンプといっても、メーカーや仕様によってサイズは多少異なりますが、一般的な標準仕様の荷台寸法は以下の通りです。
内寸 | 3tダンプ |
長さ | 約3,000mm ~ 3,400mm |
幅 | 約1,600mm ~ 1,900mm |
アオリ高さ | 約300mm ~ 450mm |
このサイズ感は、土砂や砕石、解体材などを効率よく積載でき、かつ都市部や住宅地の狭い現場でもスムーズに作業できる絶妙なバランスとなっています。
3tダンプを運転できる免許は?
3トンダンプの運転に必要な免許は、免許の取得時期や車両の総重量によって異なります。ご自身の免許をご確認ください。
免許 | 運転 | 制限 |
大型・中型免許 | ◯ | 3tダンプはカバー |
中型 (8t限定) |
◯ | 3tダンプはカバー (重量8t未満/積載5t未満) |
準中型免許 | ◯ | 3tダンプはカバー (重量7.5t未満/積載4.5t未満) |
準中型免許 (5t限定) |
× | 運転負荷 積載・重量ともにNG (重量5t未満/積載3t未満) |
現行普通免許 | × | 運転負荷 積載・重量ともにNG (重量3.5t未満/積載2t未満) |
運転するダンプの積載量によっては準中型免許(5t限定)で運転可能な車両もあり、運搬用途と具体的な車両総重量や最大積載量を運転前には必ず確認するようにしましょう。
【準中型5t限定で運転可能な車両】
対象:積載3t未満、車両総重量5t未満(↓のリンクから準中型[5t限定]の免許区分)
2tダンプの一覧はこちら»
用途に応じた荷台バリエーション
3tダンプには用途に応じた複数の荷台形状があります。代表的なものを見てみましょう。
≪標準ダンプ≫
- 最も一般的な仕様
- フラットな荷台で、あおりの高さも標準
- 土砂、砕石、建材などの運搬に最適
≪深ダンプ(ふかダンプ)≫
- 荷台のあおりが高く、容積を多く確保できる
- 軽量でかさばる資材(産廃、枝葉、廃プラ等)に適している
- 長さや幅はほぼ標準と同じだが、あおり高さが60cm以上あるものも
関連記事:[ 深ダンプ(土砂禁ダンプ)について ] 使い用途などの説明をしてます!
≪三転ダンプ≫
- 荷台を後方だけでなく左右にも傾けられる
- 荷台サイズはやや小さくなることもあるが、横出しの利便性が魅力
- 舗装工事や道路脇での資材投入などに強い
≪ローダーダンプ≫
- 積み込みと運搬を1台でこなせるため、作業の効率化とコスト削減が可能
- 多くのローダーダンプはコンパクトな設計で、狭い現場や都市部でもスムーズに作業ができるので、取り回しが良く、柔軟な運用ができるのが特長
- 1台で複数の作業をこなせるため、人員の削減や作業時間の短縮につながる
関連記事:[ ローダーダンプ(スライドダンプ)について ] 購入前に知識を付けよう!
3tダンプの荷台サイズは、一見するとどれも似たように思えますが、現場での使いやすさや積載効率を大きく左右します。標準ダンプ、深ダンプ、三転ダンプなど、自社の業務内容に合わせて選定することが非常に重要です。
「どんな荷物を」「どこで」「どれくらいの頻度で」運ぶのか――この3つを基準に、最適な荷台サイズの3tダンプを選びましょう。長く使える相棒を見つけるための第一歩になります。
【2t、3tダンプレンタルもOK】
まとめ
3tダンプは、小回りが利き使い勝手の良い中型トラックで、建設現場や解体作業など多用途に活躍します。最大積載量が3トンのため、砂利・土砂・廃材などを効率よく運搬可能。狭い道路や住宅街でも運転しやすく、初心者にも扱いやすいのが特長です。車両価格や燃費、維持費なども比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れています。日々の現場作業において、3tダンプは頼れる存在として重宝されています。
購入をご検討の際は、この記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひ最適な一台を見つけてくださいね。きっと長く愛用できる相棒になってくれるはずです!
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