- 投稿日:2020年10月01日 14時44分
【トラックの寿命は何年か】
トラックの寿命とは何年なのでしょう。
答えは「一概に言えません」です。
トラックを使用する頻度や負荷、そして定期的なメンテナンスによって大きく寿命が変わってきます。
実際にはトラックが廃棄処分になるとき、それが寿命となります。
トラックは機械です。毎日使うものですし、重いものを運んだり、長距離を走ったりして機械自体が消耗していきます。
最近では排ガス規制などの排気系や電子制御のセンサーなどの電装系の故障の頻度が増えたので、故障すると、修理せずに転売することがあります。
転売しても、修理をしてまだまだ走るので、それはトラックの寿命とは言えないかもしれません。
伝染病の影響もあって、中古トラックの輸出にブレーキがかかっています。しかしながら最終的には中古のトラックは輸出にまわり、パーツとして販売されたり、日本以外の国で元気に走っていることが多いので、確かな寿命は確認できません。
【世の中が考えるトラック寿命】
以前は、5年で寿命がくる前提でトラックは考えられていました。
その証拠に、帳簿上の減価償却の期間や、ローンやリースの期間は5年であることが多いです。
そして、今ではメーカーの努力や、日本の道路事情の向上、そして積載量の規制などで5年で走れなくなるトラックはあまり見かけないようになりました。
トラックのレンタル業者では、損益分岐点が7年に設定され、リースの残存価値も7年ほどまで延びてきています。
【いつまでトラックを使うのか】
トラックの寿命(廃棄処分)の時期は不明確です。なぜなら、修理すれば動くことが多いので、輸送に関しては10年であろうが15年であろうが使うことはできます。
いつ入れ替えるのがお得なのかということでいうと、修理コストがトラックの運用予算を上回ったときです。これは昔も今も同じです。
メンテナンスコストがかかるようになったときが、トラック入れ替えのタイミングということです。
輸送して稼ぐことを考えると、実際には故障して止まってしまう前に、入れ替えるということになります。トラックがなくては稼げないですから。
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【寿命を左右する指標とは】
メンテナンスの費用がかかるようになるのは、走行距離と大きな関わりがあります。
走行距離を大きな目安とすることで、寿命を推し量ることができます。
ウイング車や冷凍車など、長距離を走るトラックは寿命が短く、7年よりも早く入れ替え時期が来ることが多いです。
ダンプやクレーン車は長距離を走らない場合が多いので、10年でも15年でも走ることになります。
ということは、トラックの寿命を基準に考えるのは、ダンプやクレーン車を対象にした考え方ということになります。購入して大切に使うと、長持ちしてコストパファーマンスに優れた使い方となります。
次回は、「2.コスト最適化を基準に考える」
トラックの残債と、再販価格が同じになったら入れ替える方法について、お伝えします。