- 投稿日:2021年05月13日 13時37分
【トラックの価格】
トラックは一点モノと言われます。
同じメーカーで同じ日に初年度登録しても、
上物の価格は違いますし、
もっと言えば仕様が変わります。
同じ仕様で、同じ会社で使われたとしても、
ドライバーの運転の癖で寿命が伸び縮みしますし、
ルート配送だとしても、
そのルートの距離が違うので、
これまた同じ価値にはなりません。
住宅で考えるとわかりやすくなります。
2つ並んだ新築物件で、同じ広さでも値段は変わります。
接道や日当たりで金額に差が出るのです。
【ややこしい中古トラック】
中古になると、メーカーや上物の価格に加えて、
トラックの走行距離や故障歴、年式などが
価格を上下させることになります。
では、トラック屋さんは価格を知っているのでしょうか。
なんとなくはわかっているのでしょう。
ただ、明確な根拠はありません。
取引が成立した値段が、正解なのです。
もし仮に全く同じ条件のトラックがあった場合でも、
買い手の買う意欲の強さや
売り手の懐具合によって値段が変わり、
同じ値段はつかないと思われます。
価格に根拠を求めるのは、とても難しいのです。
AIロボットが頑張っても、
明確な金額は出てこないでしょう。
【中古トラックの価格目安】
とはいえ、これだけ情報が行き交う時代になったので、
成立した取引金額はたくさん集まるようになりました。
いくらで手に入れたのか、
いくらで売ったのか、
その集合体が中古トラックの価格目安になります。
一つ一つの取引を見れば、
価格の上下が大きくまちまちですが、
集めて並べてみると、だいたいこのあたりの金額で
取引が成立すると言えるようになりそうです。
さらに、今はインターネットで
金額目安を確認できる時代が
すぐそこまできていると感じます。
【価格目安がもたらすもの】
ところで、
取引の価格目安がわかると何が起こるのでしょうか?
おそらく、
トラック売買の判断が早くなるでしょう。
いくらで売れるのかわかるのなら、
新しいトラックを発注することもできます。
ある程度の金額と時間を見積もって発注できれば、
トラックが手元にないという事態を回避でき、
なおかつ、目安の金額で販売できるのです。
トラックを使うユーザーにとっては、
輸送という本業で稼がなければいけません。
トラックの売買で時間を費やすのは、
時間がもったいないでしょう。
そう考えると、
トラック屋さんは、輸送を本業とする方々に、
今も、下取り金額を提示しながら、
入れ替えをスムーズにしていることがわかります。
これからも、
もっとスムーズにしていくのが、
トラック屋さんの大きな仕事になりそうです。