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ドバイのタクシー会社の車両運用

 

ドバイにはタクシー会社が数社あり、営業の権利をわけあっています。
私が住んでいた2015年あたりは、どのタクシー会社もトヨタ製のカムリが一番メジャーなタクシーでした。
(最近はUberを使う人も多いとのこと)

日中暑いドバイでは、外を歩くのは危険なため、車が移動手段として利用されています。特にタクシーは街中どこでも走っているので、市民の足として一般的な乗り物です。
近くに原油の供給地があるため、燃料は安く、タクシー代も日本に比べてとても安いのが特徴です。
また、片側6車線の大きな高速道路があり、120キロ前後で走行するようになっています。

タクシーは高速道路をうまく利用しながら、目的地に送り届けてくれるのですが、幹線道路が大きいため、渡るのに一苦労だったり、逆向きで捕まえてしまうと大回りを余儀なくされます。高速道路も下り口を間違えてしまうと、遠くまで連れて行かれてしまいます。
そのため、走行距離がかさみ、タクシーの使用期間が限られてしまいます。

その条件のもと、ドバイのタクシーは効率的な運用をしています。

 

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【カムリを選んだ理由】

なぜカムリなのか?理由は簡単。
壊れず長距離走行でき、燃費も良い。つまり、コストパフォーマンスが高い。
そして、最大の理由が再販価格が高いからでした。
ドバイで使用されたタクシーは、主に西アフリカや東欧の発展途上国に再販・輸出されるとのこと。
概ね、どのドライバーもこの車は良い車だと教えてくれました。

 

 

【入れ替えの条件】

ドバイタクシーは、車種を限定して効率的な運用をしていました。

1:登録後3年
もしくは
2:走行距離70万キロ。

この条件で入れ替えをするとのこと。
70万キロとは恐れ入りますが、50度を超える気温と長距離を高速で走るとメンテナンスに費用がかかってしまうとのこと。

当時は2交代制でドライバーが共用されていて、一日中走っていました。

 

 

 

【寿命と再販価値の関連性】

ドバイのタクシーの場合は、車の寿命とメンテナンスコストそして、再販価値がきちんとルールで決まっています。
車種を統一することによって、効率的な運用ができています。
海外に輸出する際に、高値で売れるということを計算に入れた運用をしています。
もちろん、日本のタクシー会社や運送会社でもやっていることです。

個別の条件が各国、会社にあり、その戦略に適した車両があり、いつどの条件ならば一番効率的に車両運用ができるのか?
それを長期で運用していくことが、車両を使った事業が利益を出す秘訣になります。

 

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【トラックも同じ】

しかし、中小の運送会社においては、このオペレーションをやっていないことが多いのです。
たまたま、再販価格が高かったので、利益が出た。再販価格が低かったので、車両の入れ替えをせずに、メンテナンスコストが高くなった。
それを繰り返すと、結局利益はなくなり、上手な会社経営ができなくなっていきます。
中古トラックは相場商品ですので、再販の価格に変動があります。
そこに一喜一憂しては、強い運送会社にはなっていかないと考えています。

トラックの寿命、入れ替えの時期、走行距離、トラックの使われ方。
トラックの再販価値を高く見積もることができるのは、トラック屋さんの腕の見せ所です。
運送会社さんは、それらを見極めながら、トラック屋さんと2人3脚で会社を強くしていっていただければ幸いです。