- 投稿日:2020年08月27日 17時36分
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トラックは輸送機器です。帳簿上は固定資産として計上されています。
実はトラックの取り巻く環境は、時とともに変わっています。
科学技術の発展や制度、ノウハウの蓄積によって、トラックは輸送機器としての機能と
金融資産としての役割を併せ持つようになりました。
ここでは、なぜそのようになっていったのかを、お伝えしていきたいと思います。
〈1〉オークションが一般化した
〈2〉トラックの寿命が延びた
〈3〉欲しい時に欲しいトラックが手に入るようになった
「トラックが金融資産になったわけ」を上記のように3回のシリーズにわけていきたいと思います。
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H26 トレクス 海コン 3軸★海コンシャーシ・40フィート・第五輪荷重10,910kg以上 | |
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H17 フルハーフ 海コン 2軸★海コンシャーシ・20フィート・第五輪荷重5,890kg以上 | |
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  東邦 海コン 未登録未使用車★3軸・海コンシャーシ・20フィート・第五輪荷重5,950kg以上 | |
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〈1〉オークションが一般化した
【トラックオークション】
オークションは一番高く売れる手法、もしくは
一番安く買える手法だと思われているかもしれません。
私たちがテレビで見ている「オークション」では、
セリによってどんどん値がつりあがっていきます。
そんなものをイメージされているのかもしれません。
あれを見ると出品すれば高く売れると思ってしまいます。
実際のところ、ニーズの高いトラックは値がつりあがることもありますが、
大方のトラックは必要なところに、適正価格で引き取られていくようです。
【トラックの売買成立がしやすくなった】
もともとトラックは運ぶものによって個別にカスタマイズしているため、
積載量や架装がそれぞれ違っていました。
中古トラック業者にとっては、買い取ってもそれぞれのニーズに合わなければ
在庫を抱えて売るに売れない状況が悩みでしたので、
お客様から安く買い取るしかありませんでした。
それが、中古トラックのオークションが普及することによって、
オークション会場にはたくさんの人が集まり、
トラックの売買が多数成立することになりました。
値が上がったトラックもありますし、下がったトラックもあります。
いずれにせよ、売買量が多くなり価格が安定したことで、
中古トラック業者もお客様から高値で買い取りができるようになりました。
【素早い現金化】
オークションは売買を促進します。また、価格は安定していきます。
そして、もうひとつ大きな変化があります。
オークションでは素早く現金化ができるのです。
トラックは大きな買い物であるので、
お客様に売るときはローンやリースの契約をすることが多いです。
買取が完了して、販売先が決まり、与信が通り、契約が完了するために、
数か月かかるのはよくあることです。
中古車業者にとって何台も資産を寝かせておくことは難しく、
流通の妨げになっていました。
オークションが普及することによって、
資金の融通が利くようになったのは大きなことです。
【オークションのおかげで】
トラックは輸送をしながらお金を稼ぎます。
手元のトラックを手放すと、売上が上がらなくなります。
運送業者にとってオークションの普及は、
手放すトラックの下取り価格の上昇と、
現金化のスピードをアップさせました。
中古トラック業者にとっても、
在庫回転率と資金回収のスピードがアップし、
再販価格が安定したことで高値買取ができるようになりました。
オークションのおかげで、手放すトラックが高値買い取られ、
キャッシュに変わるということが、
トラックの金融資産としての価値を向上させました。