- 投稿日:2020年09月17日 13時17分
【これまでのまとめ】
これまで、トラックは金融資産になったわけとして、以下の3つを理由としてあげました。
〈1〉オークションが一般化した
〈2〉トラックの寿命が延びた
〈3〉欲しい時に欲しいトラックが手に入るようになった
オークションが一般化したことによって、中古トラックの流動性が高まり、トラックを価値あるものとして、広く取引できるようになりました。
トラックの寿命が伸びたことで、トラックの商品価値が高まりました。
輸送機器として長く使えることは、たくさん売上を上げることができるため、中古車になっても高い価値をもつことになります。
法律で決められた耐用年数より、遥かに長い期間共用することができるということです。
トラックの供給が安定したことで、資金を遊ばせることなく、売上をあげることができるようになりました。
【運送業者から見たトラック】
乱暴に言ってしまうと、運送業者は「ドライバー」と「トラック」、「運ぶもの」を揃えると事業として成り立ちます。
文化的生活を支えるインフラであるために、経済の発展とともに「運ぶもの」は拡大していきました。
運送業者からすると、トラックを効率的に運用することで、仕事に穴をあけず、安定して物流を請け負うことができます。
今日まで使っていたトラックを売り、明日から新車を共用できれば、継続して仕事ができるようになります。発生した仕事に合わせて、トラックを調達できれば、資金が遊ぶことはありません。メンテナンスコストがかかる前に、高い価格でトラックが売れれば、運用コストが削減できます。
【トラックの価値】
中古トラックは相場商品です。同じトラックでも売る時期が数ヶ月違うだけで、百万単位の差がでます。
同様に同じ年式のトラックでも使われ方や走行距離によって値段が大きく変わります。
そんなわけで、期待値を込めた相場価格に振り回されて、売りどきを逃したり、高値で買ってしまうこともあります。
トラック供給の安定や、取引が盛んになることにより、中古取引価格が安定してきました。そして、これまでのコラムに記したように、トラックの形状や走行距離、使い方によって価格の傾向がでるようになりました。
それは実際に売買しているトラック屋さんが知っています。
将来価格が予想でき、入れ替えるトラックも準備できるのであれば、運用コストは最小限に抑えることができます。
そして、運用コストを最小限に抑えるために売買をすると、金融資産としてのトラックは価値を高く保ったまま手元に残り続けます。
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【トラック屋さんとタッグを組んで】
トラックが高く売れた、損をしたということに一喜一憂せず、安定して輸送の仕事を請負い、コストをコントロールして運送業を継続する。
これが運送業の安定成長の道です。
トラックの将来価値を目安にしながら、車両の調達を滞りなくおこなっていくことで、トラック運用コストの削減ができるようになります。
トラック取引のエキスパートであるトラック屋さんと組んで、運送会社の安定成長を目指すという、そんな時代に私達はいると言えます。