- 投稿日:2021年04月15日 9時23分
【トラックにまつわる神話】
ヨシノ自動車で過去10年の
売買データを分析してみたところ、
面白いデータが出ました。
運送業者の方は、
「借り入れを完済してからが、稼ぎ時」
とよく言われます。
つまり、
トラックのローンが無くなると、
売上がそのまま利益になるということです。
本当に稼ぎ時なのでしょうか?
その稼ぎ時はいつまで続くのでしょうか?
【神話は神話】
データを見て、
実際に運送業者に聞いてみると、
借り入れを完済したあとには、
メンテナンスの費用が嵩むことがわかります。
実は、借り入れを返済したあとには、
トラックのメンテナンス費用がかかるのです。
それも結構な金額で。
もし、5年ローンを返済し終わって、
そのトラックが儲かるとするならば、
世の中のトラックは、
5年落ち以降の車が多数を占めるでしょう。
だって、
モノを輸送するのに、
トラックが新しいかどうかは
売上金額に関係ないのですから。
運送会社としては、
トラックを長く使っても儲けがないから、
新しいトラックと入れ替えることになります。
ということは、
「借り入れを完済してからが、稼ぎ時」
というのは、
運送会社の思い込みと言えます。
【トラックレンタル】冷凍車のレンタルはここから!レンタル価格見れます!
【稼ぐトラックはデータでわかる】
では、トラックをいつまで使うのが効率的か。
それは、
買取価格が高いときが売りどきで、
最も効率的な使い方のようです。
メンテナンス費用がかかるから、
トラックを売りますといったところで、
次に使うユーザーも、
そのトラックを買いたいとはなりません。
もちろん、
トラック屋としては高くも買取できません。
売買データを見る限りは、
ローンを支払い終えるよりも前、
メンテナンスに費用がかからないときに、
トラックを入れ替えるのが、
どうも得策のようです。
【トラック豆知識】冷凍車とは?
【古いトラックは安い】
走行距離が長かろうが短かろうが、
古い車は人気がありません。
いつ壊れるかがわからないからです。
逆に走行距離を踏んでいても、
高年式であれば高値で取引されます。
走行距離も、経年劣化も、
同時に起こるのでわかりにくいだけで、
単純に新しい車は
問答無用で高いのです。
運送会社は過去の売買データと見比べて、
トラックを高く買い取ってもらえるよう、
なるべく早く査定に出すというのが、
正解なのかもしれません。