- 投稿日:2021年02月18日 10時01分
【1】ウイング車の働き方
ウイング車は、主に中型・大型トラックを中心に
材料・消費財を運ぶために広く使われています。
積み込み、荷下ろしをしやすくするため、
トラックの両サイドが開く仕組みです。
都市と都市を結んだり、倉庫などの保管施設や
流通加工拠点の運送を担い、
長距離輸送や高速走行をすることが多く、
荒れ地を走ることはほとんどありません。
ということは、
故障なく走行距離を稼ぐことが、
ウイング車にとって重要なことだと言えます。
【2】ウイング車の経年劣化
ウイング車の再販価格を見てみると、
新車購入時から1・2年目は再販価格が急激に落ちます。
さらに5・7年目で少し値下がり傾向があります。
これはほかの車両と同様に、
ローンの支払いや減価償却が終了して、
再販市場に出てくる傾向があるものと考えられます。
そのため5年目・7年目で、
需給が緩み値下がりの傾向があります。
ウイング車に関しては、
経年数によってゆっくり再販価格が値下がりします。
故障がなければ、
継続的に利益を上げてくれる
ビジネスとなりそうです。
【3】走行距離と再販価値
ウイング車は、輸送量と距離でお金を稼ぎます。
つまり、エンジンやシャーシに
負担がかかってしまいます。
何を運ぶということも重要ですが、
どれだけの距離を走ったのか
ということで再販価格が決まるようです。
日本メーカーのトラックはとても丈夫なのですが、
走行距離が再販価格の指標となります。
ウイング車の特徴は、
一般的に、ある一定の走行距離までは、
非常に高く売買されます。
大枠の傾向ですが、
新車購入時2~3割ほど再販価格が落ちたあと、
大型で42万キロ、中型で25万キロを超えると
急激に価値が下がっていきます。
【4】おすすめ使用法とそのリスク
<高年式車を購入する場合>
3年~4年のサイクルで購入と再販を繰り返すことが、
ウイング車の運用方法としては良いと思われます。
再販価値の高いうちに、車両を入れ替えると、
結果的にトラックにかかる費用が抑えられます。
まだ走れるからということで、
長く保有するとトラック自体の価値が下がっていき、
結局支払いのほうが多くなることになります。
<中古車を購入する場合>
距離によって、価格は大きく変わってきます。
数字上メリットが高いのは、
走行距離が少ない車両ですが、
欲しい時に市場にあるかが問題です。
そして、もう一つの問題は、
メンテナンス費用がいくらかかるか。
購入時のトラックの状態を見極めることが
大切になります。
どのようなものを運んだのかわかると
一つの目安になります。
また、購入リスクを減らすために、
短期リースなどの期間の短い使用法もおすすめです。