- 投稿日:2024年09月05日 11時30分
ここでは、トラクタヘッドについて紹介しています。
みなさん!!街中で背中辺りがちょっと寂し気な大きなトラックみたことありませんか?笑
私は、トラック業界に入るまでこのトラックが不思議でしかたなかったのを覚えています!
そして、トラックを扱っているヨシノ自動車へ入社したくさんの荷物を運べるトラックだったことを知りました!
長い前置きだったんですが、昔はなんだあのトラック?大きいくせに何も運べないじゃん!って思ってましたが、色々と学んでいく上で、トレーラーを引っ張るためにあるトラックだったことを知りました。
トラクターヘッドとトレーラーには相性があり、引けるもの引けないものがあります。サイズや重量などについても紹介していきます♪
Contents
トラクタヘッドとは
トラクタヘッドはトラック業者間で、「トラクタヘッド」「トレーラーヘッド」「トラクタ」「ヘッド」と呼ばれています。
トラクタはトレーラー(被牽引車両)をけん引するために作られたトラックですので、見て分かると思いますが、トラクタヘッドは荷物を載せる場所がないので、単体では荷物を運ぶことが出来ません。
トラクタヘッドの長所ですが、さまざまな容量の荷物や色々なトレーラーを牽くことができるのと、荷物の積み降ろしをしなくても、引っ張るトレーラーを変えるだけですぐに違う荷物を運べるところです。
最大積載量と第五輪荷重
トラクタヘッドは大きな荷物、重い荷物、容量の多い荷物を運ぶために作られたため、最大積載量がどれだけとれているのかが重要になってきます。
トラクタヘッドとトレーラーは、第五輪で連結されています。自走できないトレーラーを、トラクタヘッドは第五輪のみで引っ張るので、走行中はキングピンにかなり負担がかかります。
第五輪はカプラとキングピンのことです!
これだけで、数十tもの荷物を牽引できることがすごすぎる・・・・(*´Д`)
トラクタヘッドの車検証の最大積載量の欄に「 最大積載量51530 [16000]Kg 」このような記載があります。
赤い数字は牽引することができる最大重量のことです。
[ ]内の青い数字を第五輪荷重といい、トラクタヘッドのカプラと、トレーラーのキングピンにかけることができる最大荷重のことです。
トラクタヘッドの「シングル」と「ダブル」って何!?
トラクタヘッドには、シングル引きと、ダブル引きがあります。
見分け方は、単純にデフの数です!!
★1デフが → シングルトラクタ★
★2デフが → ダブルもしくは2デフトラクタ★
≪シングルトラクタの特徴≫
★1デフ
★車軸は2軸
★タイヤは6本
≪2デフトラクタ≫
★車軸は3軸
★2デフ
★タイヤは10本
必要な運転免許・資格は?
トラクタヘッドだけを運転するためには「大型自動車運転免許」が必要です。
トレーラーを牽引するためには「牽引免許」が必要です。
なのでトラクタヘッドを運転して、トレーラーを引っ張りたい場合は、
①大型自動車運転免許
②牽引免許
この2つの免許が必要となります。
これからトラクタヘッドを運転するドライバーをやりたいと思っている方がいましたら、早いうちに取得しておきましょう!!
リアエアサスとは?
リアエアサスとは、トラックの後輪のみにエアサスペンションがあるものです。
エアサスとは、ゴム製のクッションに高圧の空気を充填したもので、これが道路からの衝撃を吸収してくれます。エアサス内部確認用の空気圧を調整することが出来るので、車高を上げたり下げたりできるのがリースサスとの違いです。
エアサスのメリットですが、リーフサスは一定の重さがないとサスペンションの衝撃吸収能力が発揮されませんが、エアサスは積載物の重さに関係なく、積載物の重さに関係なく、常に高い衝撃吸収能力を発揮してくれます!なので、観光バスなどには乗り心地を良くするために、必須の性能となってくるのです!
デメリットですが、製造やメンテナンスのコストが高額になります。エアサスは、性能が高いのでその分、製造やメンテナンスにお金がかかってしまいます。高圧の空気を充填するので、パッキン類の劣化によるエア漏れをしていないか、定期的な点検と修理が必要になります。
PTOについて
ここでは、トラクターヘッドのPTO(Power Take-Off)について説明します。トラクターヘッドは、トレーラーやその他の機器を牽引する役割を持つ車両で、PTOを使うことで追加の機械装置を動かすことが可能です。
PTOの役割と使用例
トラクターヘッドのPTOは、エンジンの動力をトレーラーや車両に取り付けられた作業機器に伝えるために使われます。具体的には以下のような作業で使われます:
- 油圧ポンプの駆動: トレーラーやローリー車(タンクローリーなど)に取り付けられた油圧装置やポンプを動かすためにPTOが使用されます。たとえば、油圧式のクレーンやリフトの操作、タンク内の液体を積み降ろすポンプの駆動に利用されます。
- ダンプ機構の操作: ダンプトレーラーでは、荷物を降ろすための油圧シリンダーがPTOを使って操作されます。トラクターヘッドのエンジンから力を取り出し、ダンプを持ち上げる仕組みです。
- コンプレッサーの駆動: エアコンプレッサーや空気圧を必要とするシステムに動力を供給するためにもPTOが使われます。
PTOの種類
トラクターヘッドには主に2つのタイプのPTOがあります:
- エンジン直結型(クランクシャフト直結型): エンジンのクランクシャフトに直接取り付けられ、エンジンが回っている限り、動力を取り出せます。このタイプは、エンジンが停止しても負荷をかけ続ける装置に適しています。
- トランスミッション接続型: トランスミッションから動力を取り出すタイプで、トランスミッションがエンゲージされたときにのみ作動します。多くのトラックやトラクターヘッドで一般的に使用されます。
PTOの制御
PTOはトラクターヘッド内から操作され、通常はダッシュボードやセンターコンソールにあるスイッチやレバーを使ってオン/オフできます。また、作業に応じて動力の出力を調整できるモデルもあります。
トラクターヘッドのPTOを適切に利用することで、作業の効率が向上し、エンジンのパワーを最大限に活用できます。
スライドカプラについて
▼こちらの記事で、スライドカプラについて解説しています!
[ トラクタヘッド ] スライドカプラについて – トラック豆知識 – 中古トラックのヨシノ自動車 (yoshino-sales.com)
カプラメーカーの紹介
・横浜車輌工業
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