- 投稿日:2020年12月24日 9時00分
【2020年のトラック販売】
2020年は世界中で激動の年となりました。
新型コロナの流行が、
世の中に大きく影を落としました。
トラック販売の業界でもそのあおりを受け、
活況とは言えません。
特に中古トラック市場においては、
再販価格に大きな値下がりを見ることができます。
特に、初回登録後10年を超える、
古いトラックは値段が下がっています。
【値下がりの原因】
初回登録後10年を超えるトラックの
値段が下がっている理由は、
輸出の出口が閉じてしまったのが、
大きな要因となります。
日本で使われたトラックは、
海外に輸出され、再び利用されます。
日本の物流は高度に効率化されていて、
運ぶということは当然のことで、
いかにスケジュール通りに、
安全に運ぶかを求められます。
そのため、
故障リスクの低いトラックが求められるのです。
自然と高年式のトラックに人気が集まります。
海外では、まだ「運ぶ」こと自体に価値があるので、
日本では人気の低いトラックが、
需要がまだまだあります。
ところが、
新型コロナの影響で、
外国人の買い手がいなくなったので、
古いトラックの値が下がることになったのです。
【再販価格が落ちると】
2020年は、輸出という出口が狭くなり、
古いトラックの値段が落ちました。
どこに影響が出ることになるのでしょうか。
中小の運送業者にとっては、
中古トラックを販売する際に、
買取価格の減少があります。
トラックは毎日古くなっていくので、
買い替え時期は必ずやってきます。
思ったよりも手に入る現金が少なくなるでしょう。
大手の運送業者は、
自社ルールが有り、先に再販価格を見積もっています。
例えば、5年前に見積もった再販価格が、
額面どおりに売れないことがあるでしょう。
そうなると、
赤字の計上やトラック運用コストの上昇となります。
実際のところ、
売るに売れないという話も、
ちらほら聞かれるようになりました。
新型コロナで巣ごもり消費と言われ、
国内流通は増えることになっても、
トラックの運用コストは
上がるということになりそうです。
来年は
どのようにトラック運用コストを下げていくのか、
もう一度考え直す年となりそうです。