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ボルボ トラック

トラック屋さんの立ち位置

運送業者さまが安定したトラック調達をするためには、トラックの入れ替え計画をたてる必要があります。

トラックにかけるコストを下げるには、「いつ」車輌入れ替えをすればいいのか?

これからのトラック屋さんは、運送会社のトラック運用パートナーへとして、働くことが考えられるのではないでしょうか?

 

 


 

トラックは金融資産と言いつつ、

まだまだ金融資産として認知されない理由は、

トラックの現在価値が不透明なことが挙げられます。

つまり、いま目の前にあるトラックが、

いくらなのかがわからないのです。

 

乗用車は買ったまま乗る人が多いのと、

流通量が多いため、

ある程度どのくらいの金額になるのかがわかります。

ブランド物はメルカリなどが

商流をネットで公開したため、

金額がかたちづくられてきました。

マンションも売買実績データベースから、

想定販売金額が割り出されます。

 

ではトラックはどうでしょうか。

トラックは用途に応じてカスタマイズされ、

同じトラックはありません。

一点物の取引のため、

買い手や売り手の事情が価格に大きく影響します。

買い手が今すぐ買いたければ、価格は上がり、

売り手が今すぐ売りたければ、価格は下がります。

 

再販価格はなかなかわからなかったのです。

 

近年は、

運送会社が効率化をすすめ、

汎用性の高いトラックが多くなってきました。

また、それに対応したメーカーから、

仕様が同じトラックが売り出されるようになり、

再販価格の目安が定まってきました。

 

今までトラック屋さんは再販する際の故障リスクや、

価格の変動リスクを請負って、

買取販売を行ってきましたが、

これからは役割が変わってくるかもしれません。

 

再販価格がある程度固定化するに従って、

売り買いによる価格不透明性はなくなってきます。

買う人も売る人も、値段がわかっているので、

価格の変動リスクは減るのです。

 

では、このような状況下で、

トラック屋さんができることは何でしょうか。

それは、

運送業者さまの安定したトラック稼働のための

トラック調達パートナーとして働くことが

考えられます。

 

運送会社が、

必要なトラックを欲しいときに調達するためには、

トラックの入れ替え計画をたてる必要があります。

また、コストを下げていくためには、

いつ入れ替えればいいかを、

想定する必要があるのです。

 

つまり、トラック屋さんとしては、

トラックの売買に関わるリスクを請け負う職業から、

運送会社のトラック運用パートナーへと、

変化していくのではないかと考えることができます。

 

誰も将来のことはわかりません。

しかも、トラック業界の変化も始まったばかり。

トラック屋さんの立ち位置も、

まだまだ変わっていくことだと思われます。