- 投稿日:2021年09月02日 14時00分
長距離の輸送を担当するドライバーは、
トラックを可愛がる人が多いようです。
一日の大部分をトラックで過ごし、
仮眠を取るのもトラック内のベッドで眠ります。
トラックが住居でもあるため、
より快適なトラックとして、カスタマイズするのです。
エンジン音を聞いただけで、
その日のトラックの調子がわかるそうです。
「機械だから同じでしょ?」
なんて、思ってしまうのですが、
トラックを毎日かわいがっている人には、
違いがわかるとのこと。
ヨシノ自動車のメカニックも
同じようなことを言っていました。
↓ヨシノ自動車が持つトラック売買データをもとに、将来価値の目安を提示することで、
物流業者さまやドライバーの皆様にトラック運用の参考になるかもしれません。
【トラックは金融資産】松尾聡
また、お金をかけて
トラックの内外を飾ります。
私だけのかっこよさ、可愛さ、便利さを求めて、
カスタムを積み重ねていくようです。
こちらもドライバーに聞くと、
一般の人が服を買ったり、
家をリフォームするのと同じとのこと。
こちらは、なんとなくわかります。
世界中にそんなトラック文化がありますが、
小型車を中心に、
ゆっくりとトラックを愛でる文化が
減ってきつつあるのかもしれません。
効率的な運送を求めて、
トラックを朝と夜でシェアしたり、
ドライバー不足を補うため、
誰でも乗ることができるように、
カスタム禁止で個性のない車を準備したり。
そうなると、
昔にあったような、トラックへの愛情が
芽生えにくくなるのかな。と。
時代の流れといってしまえば、
それまでですが、
一見ムダに見えるような
トラックのカスタムには、
生活の知恵や楽しく生活するコツ
のようなものが、たくさん詰まっているのでしょう。
このような状況なので、
トラックをある程度自由にカスタムできる、
運送会社はとても人気があります。
ドライバーも噂を聞きつけて、
転職をしてきます。
運送会社は、
慢性的なドライバー不足の業界なので、
快適な職場環境を揃えると、
採用に係るお金はかからないかもしれません。
この場合、
自分の乗るトラックをカスタムできるということが、
職場環境を整えることになります。
輸送の仕事をとってくること。
トラックを準備すること。
ドライバーに気持ちよく働いてもらうこと。
運送会社において一番難しいのが、
ドライバーに気持ちよく働いてもらうこと
なのかもしれません